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航空騒音はごめんだ!〜羽田新ルートたたかいの現場から

投稿者: 宮川幸一郎(航空騒音ご免だ八潮団地有志の会)

 国土交通省は20年越しに温めていた、羽田ハブ化構想をオリンピックでの乗客需要の増加を理由として、いよいよ、本格的に動かし始めたようだ。思えば2009年、当時の前原国土交通相が「羽田ハブ化構想」を記者団にぶち上げて以来、産業界、各種シンクタンク、官界などで、着々と「国家事業」として、密かにねられていた話らしい。

 ここにきて、動きがあわただしくなった、というのも、さる8月8日、石井国土交通大臣は、都内各地、とりわけ品川区については「13回の住民説明会」、東京都、関連自治体についても十分な説明をしてきた、その結果、住民、自治体、いずれからも「十分理解」が得られたとして、来年3月29日より本格的に都心上空を低空で飛ぶ「羽田新ルート」を正式に運用することを発表した。大手5紙にも翌日、一面全面を使った寄稿記事としてこのことを報じさせた。

 発表によれば、来年3月の正式運用のため、都心上空を飛ぶ飛行機の着陸誘導管制システムの安全確認のため、観測機器を積んだ小型機を来年1月末まで毎日飛ばす。次に、誘導システムに問題がなければ、中大型機を実際につかった「実証」試験飛行を行うとする・これを2月いっぱい行って「羽田都心上空飛行計画」の正式運用にこぎつけたいとしている。

 数年前の「計画」発表時から、都心上空を飛ぶことへの危険性(万が一墜落したら住宅街に落ちることになる危険性、こわさ)、地域によっては(85DB以上が予想される)騒音、落下物(ネジ、小物部品の住宅地、学校、往来の激しい車道への落下)、氷塊の落下、NOXミストによる大気汚染の心配などがある。

 これら、「住民」「議会」からだされた「懸念」を無視して、国土交通省は、対話の道を閉ざしたままま、来春の正式運用にむけて、スケジュールを着々とこなしているように見える。住民側も、この国土交通省の強引ぶりにややあきれ顔だ、「泣く子とじとうにはかなわない」とはある古老の最近のつぶやきだ。


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