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気候変動サミット前にステーキ食べちゃう小泉進次郎氏の識見とは?
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北穂さゆりです。 気候変動サミットに出席した小泉進次郎氏は、到着後すぐニューヨークのステーキ店を訪 れました。もちろんお付きの人々もぞろぞろと入店。 日本ではほとんど報道されませんが、アマゾン火災を知らない人はいないと思います。気 候変動の原因の半分、少なく見積もっても40パーセントが畜産が原因です。 ジョークのように牛のおならやゲップが地球温暖化の原因だと言われることがありますが 、それは誇張しすぎではありません。 増え続ける肉の消費のため、家畜の餌となる飼料の畑を増やす焼畑がアマゾン火災を引き 起こしています。それをきちんと報じないのは、日本のメディアだけです。 23日に全世界で行われた気候マーチの提唱者であるグレタ・トゥーンベリの発言のうち、 化石燃料の使用削減だけが日本では注目されています。それを原発推進の意図があると誤 解する人がいますがお門違い。 彼女はヴィーガン(完全菜食主義者)であり、CO2削減のために飛行機での移動を極力せず 、必要なもの以外買わず、非暴力不服従をつらぬき、個人レベルでできる温暖化防止策を 実施しています。 グレタの主張は、端的にいうと全世界の大人は、気候変動への対策を今すぐやるべきだと いうこと。その大きな柱となるのは、化石燃料と畜産の削減です。 なのに、グレタたち若い世代の地球の環境を考える上で、大切な気候変動サミットの前に 、大勢で牛ステーキで腹ごしらえというのは、気候変動をさらに増長するぞと宣言するよ うなもので愚の骨頂。それを小泉進次郎氏の英気の現れであるように報じた各メディアは 猛反省してほしいです。 たとえば畜産消費削減目的の自然保護・動物保護のデモが行われると、アンチが来て、側 でフライドチキンを食べたり、中にはバーベキューを始めてカウンターデモを行う輩がい ますが、今回の小泉進次郎氏の行動はその類に見える。 どんなに忙しくても、閣僚が重要なサミットに参加する時は、資料をよく読み勉強するべ きです。まして国際会議なのだから、海外の資料を読むべき。役人に検閲された日本語の 資料ではなく、国際的な論文に目を通せば、牛ステーキが気候変動に与える影響について 、触れない論文はありません。小泉氏は若く留学経験もあるのだからそれぐらいできるは ずだとおもうし、グーグル翻訳もありますよ。 こういう意見はすでにネットを中心に広がっています。普通なら諸外国に誤解を与える閣 僚の誤った行動として、大手メディアでも話題になるべきですが、小泉進次郎氏だけは何 をしても許されている。彼は特別待遇なのでしょうか?メディアだけでなく、国民の反応 も含めて、そこが不思議なところです。

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