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「週刊金曜日」ニュース:解決を阻むものは何か 歴史と日韓
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_________________________________________________________『週刊金曜日』

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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内

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【1】注目の記事

■解決を阻むものは何か 歴史と日韓

 昨年10月に韓国の大法院(最高裁)が出した「徴用工判決」以来、韓国海軍による「レ
ーダー照射問題」、日本による安全保障上の輸出管理における優遇対象からの韓国の除外
、そして軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄と、日韓関係が悪化の一途をたどっ
ている。

 日本が韓国向け輸出管理の運用見直しを発表した7月から、韓国では日本製品への不買
運動が巻き起こり、影響は、単に貿易だけではなく、アパレルや観光、飲食などさまざま
な業界に波及している。

 韓国現地メディアによると、アパレル業では、日本企業として知名度の高いユニクロで
の今年7月のクレジットカードの利用者数が、昨年同月比で50%減と半減した。
 無印良品は同37%減だった。観光業では、韓国最大手の旅行会社ハナツアーとモドゥツ
アーの8月の日本旅行商品の売り上げが、昨年同月比でそれぞれ約8割も減少した。各航
空会社でも日本行きの空路利用者が、7月以降、下降線をたどり続けているという。飲食
業では、韓国で特に人気の日本ビールの打撃が大きく、韓国の日本産ビールの7月の輸入
額は昨年同月比で約35%減り、前月比では約45%減少した。

 日本企業のみならず日本経済への悪影響も懸念されているが、日本政府は8月末に輸出
優遇国除外の政令を施行。韓国政府も今月、日本を輸出優遇国から除外する予定であると
しており、解決の目処は立たない。

 しかし安倍晋三首相は、「(韓国に)国と国との約束を守るように求めていきたい」と
「徴用工」問題について発言するなど、責任はあくまで韓国にあるとする立場を貫いてい
る。日本政府は、強制動員された被害者である韓国の原告に勝訴判決が出たことを批判し
続けているのだが、そもそも戦争における賠償問題がいまだに解決していないことの責任
が日本にあることは明白だ。問題の根をたどり、解決の道を探るには、歴史の問題を見つ
め直す以外にない。(編集部)


◆植民地支配と過去清算をめぐる日韓関係年表


●Q&Aで簡単理解!
そもそも「徴用工」問題って何?
川上詩朗・竹内康人・矢野秀喜

日韓関係が急速に悪化する“きっかけ”となった「徴用工」問題とは、そもそも何なのか
。この問題に長く関わってきた3人が解説し、問題の核心を掘り下げる。


●京都産業大学教授・世界問題研究所所長 東郷和彦さんインタビュー
理想の新時代を表す新協定の提案があれば真摯に話し合うべき

日韓外交の相互批判は底が抜けたような事態になっている。その原因をさぐり、今後の取
るべき対応について聞く。


●「慰安婦」問題をめぐる「主戦場」米国から考える
「不自由展」中止の背景に官民一体の「歴史戦」
山口智美

8月3日、国際美術展「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」は
、開幕から3日で中止に追い込まれた。主に海外で行なわれてきた日本軍「慰安婦」問題
をめぐる官民一体の「歴史戦」が、国内であからさまな形で起きたのが今回の事態と言え
る。右派が「歴史戦」の「主戦場」だと主張する米国でのこの間の出来事を振り返りつつ
、この問題を考える。


●気付くの遅れ閉会後に抗議か
ドイツでの「少女像」展示にも政府圧力
渡部睦美


●「慰安婦」メモリアル・デー
ソウルに金学順さんらの像建立
原田成人

8月14日は、韓国の金学順さんが元日本軍「慰安婦」被害者であることを初めて実名で公
表した「メモリアル・デー」。この日、日本では集会が催され、韓国では金学順さんの銅
像が建立された。


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 【2】  編集長後記

「竹島も本当に交渉で返ってくるんですかね?戦争で取り返すしかないんじゃないですか
?」。丸山穂高議員のツイッター(8月31日)は呆れるばかりだ。?戦争も辞さない?と
いう同様の過去の発言は、議員辞職を促す「糾弾決議」が衆院全会一致で出されたはずだ
。その主張をこのタイミングで繰り返す議員の目論見は想像さえしたくない。強い批判は
なされているが、韓国ヘイトは過熱するばかり。『週刊ポスト』の特集記事はやはり一線
を越えている。ただ、これまでの同誌の論調とどこが違うのか。

「徴用工」問題について本誌の解説がほしいと多数の読者から要望を戴いていた。今週号
でそれに応える企画を組んだが、まだまだ足りない。次週も日韓問題に取り組む。本誌8
月2日号のボーダーツーリズムの特集に「常に他者と接触する地域は、ナショナリズムに
傾斜したときでさえ、他者を包摂する必要性を忘れない」とある。彼・彼女らの怒りと困
惑を今回の騒動中に聞いたが、安倍政権はどう応えるのだろう。(小林和子)

(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
 [編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/



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 【3】9月13日(1248)号予告


【特集】日韓関係

●青木理氏直撃インタビュー 「右ずれ」する日本

●韓国客激減で大打撃の福岡   政府の強硬政策で困るのは庶民だ 神原里佳

●いまこそ市民によるメディアチェック運動を   「上から目線」韓国報道が開く戦争へ
の道     竹信三恵子

●ジャン・ラフ=オハーンさんを偲ぶ       50年の沈黙を破って軍性暴力と闘い続けた女
性  田中利幸

【事件】●目黒区女児虐待事件 初公判で明らかになった母親のDVのトラウマ

【メディア】●『週刊ポスト』ヘイトにまっしぐらのマスメディア 山崎雅弘

【ぶんか】●不謹慎な旅16 “忖度道路”の先のボタ山      筑豊三都    写真・文/木
村聡

【世界】●ジャーナリストとしてガザで生きる 
ハマス政権は住民デモも弾圧  写真・文 土井敏邦

【ルポ】 メガソーラー建設計画に揺れる高麗の地(上)
太陽光発電設備に「待った」 日高市が条例を制定 片岡伸行

【続き読み物】●「この男イヤだ」 石坂啓

【介護】●立ち上がるホームヘルパーたち     労働基準法を遵守し、「不払い」を解消
せよ    西村仁美


【科学】●米国の意のままに始まるゲノム編集食品輸入               天笠啓祐


【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|田中優子
●財津昌樹と山口マオの愛と文句のラプソディー(5)              
●STOP!9条改憲(44) 高田健
●本多勝一の俺と写真
●経済私考|
●政治時評|
●無責任架空対談|松崎菊也
●さらん日記
●STOP!9条改憲|高田健
●ヒラ社長が行く|植村隆


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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php


★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に
亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の
田中優子さんの対談を中心にブックレット化。



★新装版 電通の正体

『週刊金曜日』取材班 1400円+税 46判並製・218頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002587.php

広告漬けになった現代社会の暗部をえぐる!
国内最大の広告会社。企業広告に依存するテレビ・新聞ともたれあう既得権益。政財界・
メディアの陰でうごめく巨大企業──それが株式会社電通。マスコミ最大のタブーを暴い
た不朽の名著が装い新たによみがえる。
※本書は2006年9月初版『電通の正体 増補版』 に加筆改訂したものです。



★沖縄は孤立していない  世界から沖縄への声、声、声。

乗松聡子編 1800円+税 46判並製・320頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002550.php

世界の識者が「オキナワ」への責任と決意を語る!
ジョン・ダワー、ダニエル・エルズバーグ、ノーム・チョムスキー、オリバー・ストーン
、ピーター・カズニック、ガバン・マコーマック、アン・ライト、ハーバート・ビックス
、アレクシス・ダデン、ジャン・ユンカーマン、権赫泰、リチャード・フォークほか

日米の沖縄に対する不正義の本質は、面積あたり県外の約500倍もの米軍基地を押し付け
ているすさまじい不平等であり、「復帰」しても憲法を適用するどころか憲法とは矛盾す
る日米安保体制の維持強化のために沖縄を利用してきた差別構造にある──(本文より)
本書は2014年秋から2017年秋までの3年間、38回にわたって『琉球新報』に連載した「正
義への責任──世界から沖縄へ」を一挙掲載し、加筆したもの。



★孤高の法医学者が暴いた足利事件の真実

著者・梶山天 1400円+税 四六判並製 288頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002513.php

足利事件の闇を解明する
「警察だ!」──日曜早朝の怒声に玄関を開けた瞬間から、菅家利和さんは"足利事件の
犯人"の汚名とともに17年以上、獄中に囚われた。その間、塀の外では本田克也筑波大学
教授がDNA鑑定によって菅家さんの無罪を証明した。だが、捜査機関は本田教授が挙げ
た冤罪の証拠をことごとく潰しにかかったのだ。北関東連続幼女誘拐殺人事件」解明に挑
んだ朝日新聞記者のルポ。



★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。


┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「
暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して
以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし
て、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の
来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方
原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために
必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材
していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて
焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必
要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿
名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた
。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ
り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因
で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに
励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動
であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な
がら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。


┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。


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