| 高井弘之 : 「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ・・皇位を継承する」彼 | |
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みなさんへ 愛媛の高井です。 テレビをつけると、「一億総臣民化」したような、 あまりにも時代錯誤的な様子の数々が飛び込んでくるので、 見たくはないのですが、 でも、見ておかねば批判もできないと、少しばかりテレビを見た後の、 最初の感想、送らせていただきます。 【「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ・・皇位を継承する」彼】 戦後憲法下における主権者は人民(国民)である私たちである。そして天皇の「象徴としての地位」は、憲法制定権力たるその人民―主権者が憲法によって創設―規定したものであり、その「地位」に在る者は、人民―主権者によって統制される位置にある者である。 そうであるにもかかわらず、その主権者の代表らが天皇の下位に位置し、天皇に仕える存在であることが当然の前提であるような儀式が私たち主権者の前で、今日、当たり前のように行われた。 大日本帝国時代と同じく、「三種の神器」(とアマテラスの「天壌無窮の神勅)の継承によって新天皇となった彼は、参列する内閣総理大臣・衆参議長・国会議員―つまり「国民の代表」らより高い壇上から「おことば」を発した。 「おことば」には「皇位を継承するに当たり、・・・歴代の天皇のなさりようを心にとどめ」とあった。しかし、憲法上の一機関たる「象徴としての地位」の「継承」は、あくまでも主権者「人民の意思」に依拠して、その憲法との関係において為されるものであって、そこに、「歴代の天皇」が入り込む余地などない。 さらに、それは、アジアへの侵略・植民地支配における最高責任者としての「昭和天皇のなさりよう」も「心にとどめ」、「皇位を継承する」ことを意味する。現憲法は、その行為への反省と否定の上に立つものであるから、新しい「象徴」のこの言葉は、儀式自体の「完全無欠の」反憲法性に加えて、さらに何重もの意味において憲法に反するものである。 Created by staff01. Last modified on 2019-05-01 21:52:12 Copyright: Default | |