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フランス : マクロンの年金改革に反対して大規模ストライキとデモ

 12月5日、フランス全国でマクロン政権の年金改革に反対して、大規模なゼネストとデモが行われた。150万人(内務省発表は80万人)の動員は、1995年の大スト・デモや2006年のCPE反対の大運動に匹敵する歴史的な日となった。労働法を改悪し、フランスの社会福祉制度を次々に破壊するマクロン政権に対し、労働組合と様々な世代の大勢の市民(黄色いベストも)が結集。パリでは、暴力を挑発しデモ隊を分割しようとする治安部隊を消防団員たちが後退させるシーンもあり、催涙弾やゴム弾が今回も使われたが、コース以外の道も使って東駅からナシオン広場まで人々は元気に歩いた(寒い日だったが)。

 マクロンの年金改革(従来の賦課方式から積立部分を増大するポイント制へ)に示される思想は、自分だけよければいいという我欲(と自己負担)だ。これに対して、従来の世代間扶養、社会による高齢者や弱者への援助を貫く哲学は「みんな一緒に」の相互扶助。気候変動による危機に面して、相互扶助の社会にならなければ人類は滅びる。そもそも人類は、相互扶助を行うグループが淘汰されずに生き残ったことを、ネオリベラリズムを信奉する人々は知らないらしい。国鉄やパリ交通公団のストは少なくとも来週月曜まで継続され、土曜には毎週の黄色いベストのデモ(第56行動)と合流したデモが再び予定されている。

 これまでマクロンは強権的に急ビッチでどんどんネオリベ改革を進め、黄色いベストや環境運動家など反対運動に対してはかつてない弾圧(片目や手を失う、頭部などへの重傷者続出、有罪続出)を行ってきた。今回も改革をすぐ撤回するとは思えないが、世論調査ではこのストに56%が賛同か好感をもち、各地で近年にない動員が記録されている。国民の過半数が年金改革だけでなく、富裕層を優遇し低所得と中産層からしぼりとり公共サービスを破壊する一連の政策に、ノンを突きつけたといえるだろう。労働組合、黄色いベストなど大衆層、医療関係、教員、若者、中間層など大勢の市民が一緒になれば、政権を揺るがすことができる。今後の展開に注目したい。(パリ、飛幡祐規)

↓プラカードと落書きのいくつか。「マクロンにプレゼント;41歳で退職させてあげる」

「マクロンの(従順な)羊になったら、毛を全部刈られてしまうよ」

「マクロンにギロチンを」


Created by staff01. Last modified on 2019-12-06 22:02:40 Copyright: Default

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