動画
https://www.youtube.com/watch?v=ikqQScSWf90
報告=北穂さゆり
9月27日、首都圏建設アスベスト訴訟東京2陣(東京地裁103号法廷)は結審。
法廷では、本審の遺族原告であり、自身も被害者として次の第3陣アスベスト訴訟に
提訴予定の元左官職人、吉田重男さんが意見陳述した。
吉田さんは、長年自分の仕事に誇りを持ち、お客さまに喜ばれる建物を作り続けた結
果、二人の兄をアスベストで失い、自身もアスベスト疾患となった悲しみを述べ、さ
らなる被害者を国が出さないように訴えた。
今回の法廷では、裁判所の壁面に次々と被害者の姿が映し出された。一人の患者が息
が吸えないのは鼻が詰まっているのではないかと、アイスキャンディの棒で自ら鼻を
突きさし、それでも呼吸できず耳鼻科医に懇願。手術で鼻の奥の骨を削ってもらった
が、最後まで思うように息ができず、苦しんで亡くなったエピソードを弁護団が陳述
し、満席の傍聴席からは嗚咽が聞こえた。
本審の判決は2020年4月17日の予定。
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Last modified on 2019-10-02 11:55:29
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