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「安倍は世界平和の阻害物」〜レイバーネットTVで日韓問題ディスカッション

 報告=笠原眞弓 ●アーカイブ録画(92分)


*キャスターのジョニーHさん、見雪恵美さん

 トップは、厳選されたニュース3本。
・大久保製壜所の、職場の安全を求めたストライキ
・9月7日、東京渋谷駅前で。嫌韓情報があふれる中で、それは違うのでは?と若者たちが立ち上がり、300人の人を集めた。
・東電刑事裁判判決直前集会の様子。(この判決は19日あった。なんと無罪判決というあり得ない結果となったのだが)

<特集 : 日韓「ピープル to ピープル」でいこう>

★ゲスト=イヨンチェ(日韓問題研究家・恵泉女学園大学教授)・金承民(キムスンミン・在日韓国青年同盟委員長)・菱山南帆子(市民活動家・「許すな!憲法改悪・市民連絡会」) 司会=尾澤邦子、で内容の濃い話が展開された。

◆日韓100年史
 最初にイヨンチェさんの日韓100年史。朝鮮の日本の植民地化にはじまり、戦後の南北分断。そして韓国の悲願である南北統一を文在寅はアメリカに楯突いてもなし遂げたいという強い意志について語る。今回の嫌韓の動きの発端になった徴用工問題は、ほとんど知られていたなかった植民地時代の日本の行状を世界に知らせることとなったという。また1965年の段階で、台湾を含めた植民地問題が伏せられてしまったことは大きい。

◆韓国市民の訴えたいこと
 菱山南帆子さん(写真下)は、韓国市民の訴えたいのは「NOアベ」であると強調。そして韓国に来る各国の人たちは、安倍首相を「世界の平和の阻害物」と認識しているという。安倍のしていることを見ても、アジア軽視、アメリカ従属の流れである。日本が戦争ができる流れの中にあってそれを止めるには、世界の市民と連帯していくことしかないという。

◆韓国のみでなく、世界がよくなるために
 金承民さん(写真下)は、安倍首相個人ではなく、安倍的にものに対する「NOアベ」であるという。いま、ただ韓国だけではなく、世界がよくなることを求めるなら、アベ的なものの排除が必要。在日として、これまでの100年に続くこれからを生きることは、自分に直結していることその覚悟にも言及した。

◆市民メディアで溢れれば
 1987年に民主化されたときに、ハンギョレ新聞はじめ、ネット配信を含め市民メディアが盛んになったが、李明博、朴槿恵の時代になると次々弾圧を受けた。文在寅の現在はそれらのメディアの立て直しをしていると、イヨンチェさん。第2次安倍内閣はメディアの掌握から始まっている。日本国内にいると、真実が見えない。大手メディアに頼らず、自分で現場に行って自分の目、耳で見て聞いて、それを発信していくことが必要という。

◆歯切れの悪いメデイアの追及
 河野太郎の無礼さに加え、2年前に彼は徴用工の個人の請求権は消えてないと言っていたが、どうなのか? それに対してメディアは追及しないなど、菱山さんは歯切れがいい。ネットでは、「せん滅する」などと脅されても、実際は何も起こらない。恐れず発信していこうという。慰安婦を知らなかったり、加害の歴史に目を向けないのは問題。だが映画などにいいのがあり、そこに若者が来ているのはとてもいいことという。

◆在日として生きることの辛さ
 金承民さんは、在日に対しての誹謗中傷はここにいること、生きていることを認めないと言われているようなものなので辛いという。100年の過去を背負い、未来すらその続きにある。在日には終わりがない苦しみであるという。

◆嫌韓を煽る真の目的
 続けてイヨンチェさん(写真上)は文在寅大統領のGSOMIA破棄の意味を述べる。日米で新たな安全保障条約を作っているが、もし南北統一が実現したら、日本の軍事予算は減るはずなのに、軍事前線は沖縄になって軍備強化が進んでいる。そのために嫌韓を煽り軍備強化し、憲法を改正して戦争ができる国にしようとしていると指摘。文大統領は、GSOMIAを破棄し、軍事予算を縮小してアメリカと対等になろうとしている。その成功には、日本の市民社会が同じように考え共闘していく必要がある。それによって九条が守られ、戦争が避けられて沖縄と共闘していくことになると力説。ところが日本は今まで、反戦教育はおろか、植民地の歴史も認めてきていない。徴用工問題をきっかけに、市民レベルで真の歴史教育をしていくべきだという。

◆人間界は冬の後に努力しなければ春は来ない
 菱山さんはその話を受けて、歴史に学ぶ大切さを語った後、日朝連帯の集会をすると、6月より最近の方が会場に溢れるように人が集まってくるという。日韓条約も請求権協定も力づくで建てた不平等条約。それが根元で揺らぎ、全体が崩れ、不平等条約から平等な条約にしようという動きが起きている。日本市民も努力して連帯し、春を呼びこまなければならないと。

◆今も在日は植民地時代と同じ
 植民地支配がなければ、私(金承民)はここにいない。日本名を使い、日本語で生活している人は多い。それは植民地時代と何ら変わらない。世界的に冷戦構造が解体されていく中で、それに制動をかけようとしている唯一の国が日本。歴史を繰り返さないために今後どうしていくのかが大事。しかもその活動は、楽しくなければならないと思っている。

★その後の質疑も充実していた。

★途中で挟まれた右田春夫のひとり芝居「韓国訪問与太話」(ココカラ)
 いつも合気道の服を着て国会前でパーフォーマンスをしている右田春夫さんが単身「NOアベ」の小さなプラカードをもって少女像の隣で自作の劇『九条への生還』を日本語と韓国語で朗読しに行ったとか。その様子を話す。最後に歌った『安倍やめろ』には、会場にいたお仲間のあすなろさんが合いの手を入れた。

★最後に流れたのは、フリーハガーの桑原巧一さんの韓国でのハグの様子。ぜひ見てください。

*写真=小林未来


Created by staff01. Last modified on 2019-09-20 21:07:05 Copyright: Default

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