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「いいかげん 偽装・インチキをやめろ」〜技能実習生除染・被ばく労働事件で提訴会見

動画(11分半)

 「除染をたくさんやらされました。立ち入り禁止の場所(なみえ)でも働きました。将来、とても健康がしんぱいです」。今回提訴したベトナム人技能実習生・グェンさん(36歳)は、9月4日の厚労省記者会見にこう直筆のメッセージを寄せた。(写真下)

 鉄筋施行の技術習得の目的で来日したはずなのに無関係の除染作業や被ばく労働を強いられた3人は、全統一労組に加入して、福島県郡山市の建設会社「日和田」を訴えた。事件は2018年に3月に発覚し、会社は行政処分を受けたが、組合との交渉で会社は「謝罪も補償」しなかったため、提訴にいたった。除染作業手当は通常であれば1万〜1万3千円だが、実際には5700円しか払わず、そこでも搾取されていた。3人で求めた総額は1230万円である。会見によれば、「こうしたことはごく当たり前に行われている。氷山の一角」だという。

 移住連の代表理事・鳥井一平さん(写真上)は「いいかげん、偽装・インチキの制度による外国人労働者の使い捨てはやめろ。私は裁判を起こした3人に感謝している。日本社会がかれらに感謝し、社会のあり方を変えるべきだ」と語気を強めた。

 この日の会見室はテレビカメラの放列で満席、メディアの関心の高さが窺われた。2018年の技能実習生は33万人、今後同数が増える予定だという。今回は日本の労働組合が関与したことで一端が明るみになったが、闇は深い。(М)


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