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「日本政府は公式謝罪を!」1400回目の水曜デモ〜韓国現地レポート(1)

   尾澤邦子

 8月14〜15日、韓国の集会・会議に参加してきました。2回に分けて報告します。

 14日、朝8時半の飛行機に乗り、金浦空港からソウルの旧日本大使館前の平和路でおこなわれている「第1400回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ」に直行。暑い日差しの中でぎっしりと人びとが座り込んでいた。日本軍「慰安婦」にされた少女の、故郷に帰りたくても帰れない苦しさ悔しさが演劇で表現され、「アリラン」がメドレーで歌われ、集会は始まった。

 被害者のキルウォノクさん(91歳)が紹介されると会場からは大きな拍手と「ハルモニ!愛してますよ!お元気で!」などの声がわいた。キルウォノクさんは「最後まで闘って勝利することを願います」とあいさつした。「慰安婦」被害の申請者240人のうち現在生存者は20人だとのこと。みな高齢で、老衰で亡くなられる方が続き、一日も早く被害者が納得のいく解決がなされることが望まれる。

 1992年1月8日に始まった水曜集会は27年7か月間続き、この日が第1400回目。また8月14日は、1991年に金学順(キムハクスン)さんが、日本軍「慰安婦」として初めて名乗り出た日として記念日になっている。この日を前後して韓国ではソウルをはじめとして13都市で、また日本やアメリカ、台湾、欧州、豪州など世界12か国、37都市、53地域で集会や連帯行動が取り組まれている。

 主催者の正義記憶連帯代表のユンミヒャンさんから経過報告があった。そして会場全体で「日本軍『慰安婦』制度が国家の政策としておこなわれた戦争犯罪であることを認めろ」「日本政府は被害者に公式謝罪せよ」「法的に賠償しろ」「日本政府は歴史教科書に日本軍性奴隷制度を記録し教育せよ」などのシュプレヒコールをおこなった。また性暴力対応センター副代表や韓国労総金融労組委員長や4.16セウォル号家族協議会などからの連帯発言があった。自由発言では中・高・大学生たちがそれぞれ、被害者の思いを受け止め、真実を知り、解決まで共に闘うことなどを話していて、とてもすがすがしかった。

 午後7時からは光化門広場で8.15自主統一大会前夜祭がおこなわれた。日本からは毎年、大阪や東京などで日韓連帯の活動を続ける労組員・市民が8.15大会に参加している。私も日韓民衆連帯全国ネットワークの一員として参加した。訪問団を代表して大阪の山元さんが連帯のあいさつをおこなった。

 大会に向けて韓国各地から平和統一の宣伝・行進をおこなってきた先鋒隊の青いTシャツが目を引いた。とても力強く、元気で圧倒された。民主労総先鋒隊の代表は「8月8日プサンを出発し、ウルサン、テグ、テジョン、ピョンテクを通ってソウルに来た。この間、強制徴用を象徴する労働者像を守る闘いをおこない、米軍基地撤廃、韓米軍事演習中止を要求して闘ってきた」と話していた。若い人たちのエネルギッシュな発言と踊りは本当にすばらしかった。

 いつもながら感嘆するのは音響・映像などの設備が整っていて、数万人の集会でも集中しておこなえる技術力を持っていること。お金はかかるのだろうけど、それをやりこなしているのはすばらしいことだと思う。(続く)


Created by staff01. Last modified on 2019-08-17 12:42:32 Copyright: Default

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