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自民さん、これで「勝った」と思うなかれ〜参院選・備忘録的個人メモ

    白石孝


*「れいわ」の開票会見(7/21)

 まずは客観的なデータ(まだ比例が確定していないので暫定)、比例は自民1754万・35.4%、公明648万・13.1%、維新487万・9.8%、立憲784万・15.8%、共産442万・8.9%、国民346万・7.0%、れいわ224万・4.5%、社民104万・2.09%(点以下2桁表記)、N国は98万・1.97%。比例個人のトップは断トツで山本太郎97万、自民トップは59万、公明も59万、維新(鈴木宗男)21万、立憲15万、共産12万、国民25万、社民14万、N国12万。立憲トップは自治労、国民はUAゼンセンで上位は軒並み労組候補。立憲はかろうじて川田、石川、須藤が下位で滑り込んだ。N国立花は、「10年前はチャンネル桜と繋がっていたが、今のネトウヨとは特に濃い繋がりでなく、はちゃめちゃ政見放送や動画が受けた」という右派評論家の書き込みも見られるが、私はよく分からない。 

 無党派層(と分類される)の年代別投票先を朝日新聞の出口調査でみると、公明、国民は年代の変化は少なく、自民は10〜30代が圧倒的で、50代以降は大きく減らす。立憲と社民はその逆で50代以上で厚い。維新は中年層、そしてれいわは20〜50代で厚く、その世代では自民・立憲に続いて3番目だ。この数字からおおよそのことが見えてくるので、これ以上の「評論」はおしまい。で、あとは私の「放言」。

 れいわの選挙戦、議席獲得、政党枠獲得はなんといっても大きい。まずは短期的には国会内での変化は出るし、TV番組でも「党首(代表)」を太郎さんが続けるなら面白くなるだろう。ただ、その先が問題で、当然次の衆議院選挙をめざすことになるが、ネットと街頭だけでなく、どうやって地域に根を拡げていくのか、でなければ「政権は取れない」。政策で大きな問題提起をしたのだから、次は草の根の組織マネージメント。

 社民はとりあえずよかった。でも「延命」ではだめだろう。どうするか、最後の正念場だと思う。大阪、兵庫選挙区での野党候補の惨敗は、抜本的な見直しが必要だと思う。亀石さんは厳しいと思ったが、辰巳さんの票はショック、先の補選宮本さんだけが例外ではなかった。

 でも、自民さん、これで「勝った」と思うなかれ。10月の10%引き上げで景気がどうなるか、韓国民主政権を叩き、敵視化するだけでは難局を乗り切れないと思う。そして最後は、わが左派(自称)社会運動がどうするか? しつこく言うが、韓国の社会運動の量質のすごさにどう学ぶのか、だ。(白石孝さんのFBから転載)

レイバーネットTV「どうする どうなる!参院選大ディスカッション」(司会=白石孝)


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