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世界と日本が見えてきた〜「あるくラジオ」どっぷり太田昌国ワールド


*左から、ささきゆみ・太田昌国・しまひでひろの各氏

 ラジオ講座で語学を身につけ、海外に放浪の旅に出てみたい……そんな思いにさせられるラジオ番組だった。ネットラジオ「あるくラジオ」第四回放送(3/29)のゲストは編集者で評論家の太田昌国さん。若いときに中南米を放浪し世界を見る眼を養った人だ。かれの自由な発想と緻密な思考は、現代の日本と世界を捉える重要な示唆に富んでいる。最新刊『さらば!検索サイト―太田昌国のぐるっと世界案内』を足がかりに番組は進行した。

 パーソナリティの「しまひでひろ」さんと「ささきゆみ」さんが聞き手となって、太田昌国さんの世界が全開した。太田さんの好きな音楽も紹介された。沢田研二の『脱走兵』(原詩 ボリス・ヴィアン)はほとんど知られていない曲だったが、それは強烈な反戦歌だった。そして武満徹編曲の「インターナショナル」。太田さんはこの曲についてこう語る。「革命歌とか労働歌は歌詞もメロディもなんと軍歌に似ているかと疑問があった。1960年、70年代の当時、集会とかデモのあとに肩を組んでインターを歌っていたけど、いまはああいう歌い方はできないと感じている。人をひたすら動員するための歌ではなくて、歌が人の心を解放する形で接することができないかと考えていたときに、武満徹が編曲したインターに出会った。それでこの武満徹のインターが好きになった」と。番組で流れたのはスローで重みのあるインターだった。パーソナリティのささきさんは「インターナショナルのイメージが変わりました。優しいインターナショナルで、包んでくれるような暖かいものでした」とコメントした。

 太田昌国さんは約1時間の番組で、グローバル化する世界の政治史から、現代日本の言論劣化の現状まで縦横無尽に語った。いまを考えるヒントにあふれる「あるくラジオ」、放送アーカイブをたっぷりお楽しみください。(M)

あるくラジオHP(アーカイブはここから)

*次回は4月13日(土)午後3時−4時。「切り捨てられる北海道〜JR民営化30年後の末路」(仮)ゲスト=黒鉄好さん、でお送りします。


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