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「関西生コン支部は胸を張って闘いぬく」〜3.10 弾圧反対集会に520名が大結集

 3月10日14時〜、大阪市立西区民センターには、関西生コン支部弾圧に反対する520名の闘う諸団体と個人が大結集しました。

 大阪港合同の中村さんと大阪教育合同の大椿さんの司会で集会が始まり、主催者を代表して全港湾大阪支部の樋口さんが挨拶、全港湾が、現在、沖縄で自衛隊関連物品が事前協議協約を無視して運搬された問題で全国ストを構えて交渉中であることが報告されました。

 弾圧の現状報告に立った関生支部の坂田副委員長は、昨年7月18日以来、滋賀県警と大阪府警は組合員を延べ57人逮捕(プラス事業者10人逮捕)、組合員38名を起訴。120か所を超える家宅捜査を強行し、その際令状も提示せず、証拠保全のための録音録画もさせないこと、逮捕後、警察権力が組合員の家族を恫喝して組合脱退を迫っていることなどを弾劾しました。そして、背後にセメントメーカーとゼネコン、大阪広域、レイシストの利権を巡る野合があること、政府・権力は6・28-29大阪サミットを見据えた弾圧を行っていると分析、関生支部は屈服することなく胸を張って明るく闘いぬくと宣言しました。

 滋賀県警が逮捕の理由としている事件は、法令順守を求める建設現場での申入れや路上での30分程度のチラシまきです。それを警察権力は「恐喝行為の共謀」「威力業務妨害」とし、労働組合役員の拘留をいつまでも続けているのです。また、大阪府警はストライキにおける非暴力の説得活動を犯罪とし、それを理由に現場に行っていない組合役員を軒並み逮捕しているのです。まさに「共謀罪のリハーサル」です。

 さらに本集会では、大阪労働弁護団の太田弁護士、中井弁護士から、滋賀県警が1つの事件で8か月間逮捕を繰り返し、それに同調した大津地裁が保釈を認めず、判決以前に実質的に刑罰を科しているに等しい状況になっていることに警鐘が鳴らされました。まさに「人質司法」です。弁護士からは拘留中の仲間からのメッセージも伝えられました。

 労働運動研究家の熊沢誠氏の講演では、関西生コンに対する弾圧は、1900年前後にイギリスで形成された争議の刑事免責・民事免責に逆行する攻撃であること、日本の労働争議件数が米国の49分の1、イギリスの11分の1、ドイツの73分の1という現状の中で、ストライキを行使できる数少ない真っ当な組合への集中攻撃であること、政治的な民主主義は労働条件の決定に関する生産現場での民主主義がなければ虚妄であること、現在、既存の野党や労組のナショナルセンターがこの弾圧に無関心であることこそ問題であることが指摘されました。

 実行委員会・京滋、兵庫ユニオン、服部良一元衆議院議員から、市民・労組・政治家というそれぞれの持ち場から自らの闘いとしてこの弾圧と闘っていく決意が述べられました。最後に実行委員から行動の提起があり、集会参加者は明日からの闘いの決意を固めました。
〔報告・愛知連帯ユニオン〕


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