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関西生コン弾圧事件 : のべ55名の組合員が逮捕〜極めて悪質で政治的な弾圧

 2月8日、東京・全水道会館の大会議室にて「全日建連帯労働組合・関西生コン弾圧事件・緊急報告集会」が開かれた。会場定員数の約160名が参加。去る2月5日、関西地区生コン支部では、新たに16名の逮捕者が出たばかり。労働運動を「恐喝未遂」や「威力業務妨害」にすり替えた組合弾圧が行われている。これまでに、のべ55名の組合員が逮捕された。逮捕者の中には、加入からわずか1年半という組合員も含まれており、6カ月もの長期勾留にさらされている者もいる。

 大阪地裁における第1回公判を傍聴した海渡雄一弁護士は、驚きを隠せない様子だ。
 「違法行為に対し法令遵守を求めたことが『軽微な不備に因縁をつける行為』であり、恐喝未遂とされる。ストライキで生コン車を止めたことが『車の前に立ちふさがる行為』であり、威力業務妨害であると検察は述べている。大変驚いた。開廷2時間前にも関わらず、生コンの事業者と思われる傍聴者約70名が、すでに法廷前で並んでいる状態だった。協同組合側は大人数の動員をかけていたようだ。傍聴した事業者は、逮捕されている組合員が語る言葉に頷く者や、小刻みに震えている者もいた。困難が待ち受ける、生コン業界の未来を予想したのだろう」と、報告した。

 宮里邦雄弁護士は「これはもはや、平成労働運動史上最大の弾圧事件だ。組合つぶしに警察が動いている、異常な弾圧だ。警察法二条の条文には『警察の活動は(中略)不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない』とある。これに真っ向から違反しており、極めて悪質で政治的な弾圧だ」と憤った。

 全日建連帯労働組合では、不当な弾圧に屈しないことを宣言。不当弾圧反対の団体署名、接見禁止解除申し立て等の協力を求めていくという。(土屋トカチ)


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