笑い茸 ２０１８年１０月　No.90

2018.10.26 経産省前・朝ビラとして配布

基地の島ずっと最低所得県
基地いらぬ指笛鳴らしカチャーシー
ごぼう抜きされても骨は抜かれない

除染ムリ先祖伝来屋敷林
落ち葉掃く門に退去を迫る報
産声に分与原発負の遺産

議事堂が鳥居の奧に立っている
現れた神道日本会議党
神からのお告げと出すか政府案

会談をすれば成果と首脳たち
声明の英訳和訳都合良く
地球のむ投資マネーの大津波

窓の外屋根をかすめて戦闘機
三歳児目が離せない安保法
人間になっても欠かせない神事

忍耐を美徳と社長褒めている
通勤費時給二時間分を食い
標的は社会保障費オスプレイ

「笑歌」

いわきの女
一
あんまりおかしくって　涙が出たの
知らんぷりしている　海を見ていたら
ここは福島　浜どおり
路地のネオンの　夜に咲く
酒場の女の　苦い酒
二
歌ってみせましょう　私の節で
ふる里たそがれ　まぶたのわが家
花はリンゴか　桃の花
夢をみていた　淡雪に
濡れたつぼみの　身のうえを
三
あんたもわたしも　買われたいのち
今夜は愛して　映画のように
明日はイチエフ　特攻か
祈って見おくる　夜明けまえ
いのち大事に　白い服

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