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後悔なき選択:中山大学のエリート学生から組み立てラインの労働者へ(沈夢雨) | ||||||
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沈夢雤:後悔なき選択中山大学のエリート学生から組み立てラインの労働者へ一 工業区の女子大学院生2015年6月、私は中山大学数学コンピュータ科学部大学院を卒業した。しかし同級生たちとは異なり、高層ビルのオフィスで働くような仕事に就くかわりに、工業地区でブルーカラーの女性労働者になることを選択した。この選択は突然の思いつきや一時的な興味にかられたものではない。私の人生経験、労働者の状況について自ら経験し理解したこと、そして、この状況は変わらなくてはならないという信念に深く根付いてのものだった。 中山大学在学中に参加したいろいろなセミナーや講演が、労働者を理解するきっかけとなった。経済発展の車輪に轢かれて身体に障害を負った労災被害者たちのことを知った。工場の屋上から飛び降りたフォックスコンの労働者たちのことも。彼らの命は取るに足らないもの扱いだった。そして、罹れば生き地獄に陥る塵肺という労災病、ベンゼン中毒、白血病、騒音による失聴などなど。 都市で辛抱強く働く労働者たち。そんな彼らを都市は容赦なく叩きつぶすのだ。 座して死を待つ塵肺労働者 あるとき、農民工の状況に関する、北京大学の盧暉臨教授による講演を聞いた。質疑応答の時間に、一人の学生がこんな質問をした。「盧教授、私たちのような大学生はこういうシステムの既得権益者なのでしょうか?」 現行システムの既得権益者?!この言葉に激しく胸が痛んだ。 そう、私は幸運にも中流家庭に生まれたことで、基本的な生活上の必要が満たせないかもしれないという心配を一度もすることなく育った。質の良い教育を受ける機会も得て、自分の将来は明るいものに見えた。でもこうしたことは全部私にとって当然の権利だったのだろうか? この瞬間から、私は自分自身のこと、そして教室を埋め尽くした無限の将来を持つ学生たちのことを見つめなおすようになった。そして、珠江デルタで毎年労働者たちが失う4万本の指のこと、青春を都市に捧げながら都市に住み続けることができない2億8千万の農民工たちのことを考えるようになった。 続き 全文PDFCreated by takaheims. Last modified on 2018-07-17 10:41:04 Copyright: Default |