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韓国・中国から遺族も参加して〜関東大震災95周年 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

9月8日、東京・京成線の八広駅から河川敷に出ると、ムクゲの花の前にいく張りかのテントが見える。95 年前の9月1日、関東大震災の時にこの川原で韓国・朝鮮人の虐殺が行われた、それを悼 む式がはじまろうとしていた。追悼碑に参拝する人が碑の隣りの「ほうせんかの家」の前 を越えて並んでいいた。

参加者が毎年増えているような気がするが、今年は300人を越えた。式の前に、近くの小 学校で虐殺を掘り起こした人々の活動の記録映画『隠された爪跡』の上映があったが、一 部の人からの抗議で、上映会場を変更するということもあった。こういうことが起きるの も、この追悼式の活動が認知されてきた証拠かもしれない。

今年の追悼歌は、朴保(パクポ)のボーカルと柴田エミのキーボード。川原に力強い歌声 が響いた。続いて今年は韓国と中国から遺族の方がアピール。韓国の方は世界が本当の平 和になるように努力したいと話す。中国の方のお話の中では、南京大虐殺に対抗して、東 京大虐殺と中国では言われているという言葉が、印象に残った。また、在日の遺族で、毎 年参加している女性が「叔父たちも(今日の追悼式を)喜んでいると思います」と短くお 話になった。昨年から腰が痛くてサポートが必要になっている。毎年プンムル(韓国の民 俗芸能。鎮魂にも行う)に参加していたのに、今年は少しだけ、手踊りをしていた。

式後に鎮魂のプンムルをした。参列者も次々踊りの輪に加わって、恨を解いた。

その後は、場所を移しての「ほうせんかの夕べ」。ノリノリの朴保を中心に、柴田エミさ んと息の合ったところを見せてくれて、どんどん私たちも乗ってしまい、日本で言う「鉦 ・太鼓」に相当するプンムルの楽器、ケンガリ、チャンゴ、プクも参加して、盛り上がっ た。中でもアイヌの熊送りのイオマンテの時に歌ううたは、大迫力だった。最後は、座っ ているのは、立てない人だけというほどで、中には80代、90代(多分)の方も…。大虐殺 の鎮魂の夜も更けていった。【笠原眞弓】


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