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現場の生々しい実態を伝える〜『コンビニオーナーになってはいけない』発刊

    北健一(ジャーナリスト)

 コンビニ加盟店ユニオンの著書『コンビニオーナーになってはいけない〜便利さの裏側に隠された不都合な真実』(旬報社)が、七転八倒の末、発売になりました。私も共著者になっています。

 本書のベースになったのはニコ生の番組「衝撃!コンビニの現場」(写真下)で、MCの三井さんとのんさん、池原・前委員長、前田さんたちの放つ渾身の生放送は反響を呼び、富士の樹海にさまよい込んだオーナーからSOSの連絡も入りました。番組をユーチューブにアップすると、なぜか削除されることが続きました。出版の話になってからも困難の連続。引き受けてくださった旬報社には感謝の言葉が見つからないほどです。

 コンビニオーナーがどういう境遇に置かれているか。それはなぜ起きているのか。どうしても真実を届けたいというオーナーさんとその家族、亡くなった方も含めた執念が、出版にこぎつけた原動力でした。章ごとに入っているマンガも含め、大切なことをまっすぐに、平易に伝える本に仕上がったのは、編集者・古賀一志さん、イラストレーター・広浜綾子さんの功績です。私は出版社探しから編集のお手伝いと一部の執筆(いわゆるロスチャージにとどまらないコンビニ会計問題の全体像の整理)に関わりました。

 現役オーナーがコンビニ問題を共同して世に問う本は知る限り初めてで、言うまでもなくコンビニ加盟店ユニオン(連合岡山加盟)の活動の成果です。それゆえ、現場の生々しい実態が活写されていることが、本書の最大の特徴です。社労士の飯塚盛康さん、公認会計士の根本守さん、労働法研究者の大山盛義さん(日本大学教授)の寄稿は、それぞれの専門家の立場から問題点を鋭く考察しています。たとえば飯塚さんは、ある霞ヶ関の官庁の共済とセブン共済との比較し、コンビニオーナーの死亡と重篤な病気の発生率の高さを告発しています。「点」で聞いていたオーナーの過労と犠牲が「線」につながった印象です。

ご一読いただければありがたいです。

<版元による紹介>
http://www.junposha.com/book/b375112.html


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