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ある「右翼(ネトウヨ)青年」との「会話」ーA君との2年10か月

    塚田正治(「教育産業」関係者)

 「朝鮮戦争のとき、どうして中国に原爆を落とさなかったんですか? 落としてればあんな悪い国、今頃ないわけじゃないですか?」ーこの質問がA君との「会話」らしい「会話」の始まりだった。2015年4月、私が家庭教師を担当することになった青年は、事実上の「ネトウヨ」だったのである。しかし、まさしく「茨の道」と言うべき志望大学合格への道を共に歩む内、彼は徐々に心の内を開くようになり、受験勉強の場は彼が胸に抱えている本当の「なぜ?」を二人で形にしていく場になっていった。そして、ある出来事をきっかけに私は彼の「肉声」を聞くことになる。それはネットなどで語られることのない、まさに彼の心の深奥から発せられた声だった。

 この手記は2年10か月に及ぶ彼との交流を記録した体験記である。基本的に個人の覚書であるが、各種会合などで配布したところ非常に好評を博したもので、ネトウヨに対する批判を本当に彼らの心に届け、社会の分断を克服するにはどうすればいいのか、そして現代社会がこういう青年を生み出し続けていることを「大人」はどう受け止めればいいのか、といった点を考える上で一定の意義があると考える(但し本稿は配布した第一稿を改稿した第二稿)。「弱者」や他国・他国民、またそこに「ルーツ」を持つ人たちなどへの憎悪・差別を剥き出しにし、戦争への道を突き進む、この社会の土壌を変える一助となれば幸いである。

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