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雇い止め撤回もとめ「地球科学総合研究所」に抗議〜全国ユニオンアクション


 *写真右=渡辺照子さん

動画(4分43秒)

 2月22日、全国ユニオンの春闘一日アクションが行われた。その最初の抗議先は、渡辺照子さんを雇い止めにした派遣先企業「地球科学総合研究所」(東京・文京区)だった。3月末を前に「無期転換逃れ」の雇い止めが頻発している。なかでも地球科学総合研究所は昨年末に長期勤務の派遣労働者3人のクビを切った悪質企業。抗議にも力が入る。午前10時すぎ、一行は会社受付のあるビル4階に上がり、「抗議と団交申入」行動を行なった。

 しかし会社は入口のドアをロックし「空調のため閉鎖中」の張り紙を出し、一切無視を決めこむ。派遣ユニオンの関根書記長(写真上)が内線電話で要請書の受け取りをお願いしたが、これも完全拒否。そのため一行は、やむなく社前での抗議行動に移った。17年勤めて路頭に放りだされた渡辺照子さんは「派遣も同じ労働者で同じ人間。人格と人生をないがしろにした地球科学総合研究所の行為をけっして許さない」と渾身の訴えをした。この日の行動には、全国ユニオン傘下の組合メンバーだけでなく、SNSで知った個人も多数応援に駆けつけ、参加者は75人に達した。

緊急集会「これが女性活躍なのか!?−派遣法<2018年の壁>を問い直す

 この日22日の夜には、衆院議員会館多目的ホールで雇い止め問題を考える緊急集会が開催された。主催は、「真のポジティブアクション法の実現を目指すネットワーク」。中野麻美弁護士は「雇止めホットライン」に寄せられた相談内容を紹介、「雇用安定どころか不利益取り扱いで踏んだり蹴ったりの状況だ。厚労省にも要請していきたい」と報告した。竹信三恵子和光大学教授は、派遣法制定からの経緯をたどりながら「女性なら不安定でも仕方ないという家計補助者としての位置づけがおかしい」とジェンダーの視点から問題提起した。また、立憲民主党の尾辻かな子・大河原雅子議員も参加し国会でこの問題を取り上げていくと決意を述べた。

 雇い止め被害者の証言をしたのは、渡辺照子さんとメルスモンの島津葉子さん(右)。二人の切実な訴えとたたかう姿勢に会場に共感が広がった。二人が直接会ったのはこの日が初めて。「共にがんばろう」と強く長い握手を交わしていた。(M)


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