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たんぽぽ舎メルマガ NO.3081〜『わが子からはじまる・食べものと放射能のはなし』
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たんぽぽ舎です。【TMM:No3081】
2017年5月20日(土)地震と原発事故情報−
                5つの情報をお知らせします
                         転送歓迎
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★1.書籍の紹介
   『わが子からはじまる・食べものと放射能のはなし』
   2011年8月初版 クレヨンハウス・ブックレット 002
★2.「この変革の時代において、もっとも犯罪的なのは
   悪人たちの辛らつな言葉や暴力ではなく
   善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心である」
                                ハンナ&マイケルさん
★3.書籍の紹介  (下)
   原発ゼロで日本は発展する!「黙って寝てはいられない」
   小泉純一郎/談 吉原 毅/編 扶桑社
   第7章「原発ゼロ」で安心して経済成長できる社会を…
                                       (解説:吉原 毅)
★4.メルマガ読者からの原発情報提供(抜粋)
                                黒木和也 (宮崎県在住)
★5.新聞より2つ
  ◆保管土壌 見えぬ行き先 除染 福島以外で終了
            (5月19日東京新聞朝刊6面より抜粋)
  ◆柏崎刈羽再稼働ありき 実現望めぬ再建計画
   年5000億円確保 まず無理
   「10年内に他電力と再編」 東電の本気度に疑問
   「批判逃れの空論 国家的詐欺」
    (5月17日東京新聞朝刊24-25面「こちら特報部」より抜粋)
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※5/25学習会にご参加下さい!

 「東電福島第一原発事故の検証なしで進む原発再稼働」
 第2の「フクシマ」起きたとき、誰が事故の収束を担うのか?

 お 話:七沢 潔さん(NHK放送文化研究所上級研究員)
           (NHK・ETV特集「ネットワークでつくる
                放射能汚染地図」取材、監修)
 日 時:5月25日(木)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 資料代:800円
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※緊急第2弾「東電は責任をとれ」連続講座第23回
 5/27「被害者切り捨て、住宅を奪うな」講演会
 安倍政権の原発被害者切り捨てを止めさせ、
 「住宅補償打ち切り」を撤回させるために!
 ◎鴨下祐也さん(福島原発被害東京訴訟原告)と一緒に考えよう

第1部:ドキュメンタリー映画の上映(37分)
    「終の住処を奪われて…福島原発被害東京訴訟」
第2部:お話・鴨下祐也さん(福島原発被害東京訴訟原告団長)
      ・菅井益郎さん(国学院大学:前教授)、他
日 時:5月27日(土)14時より16時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費(資料代含む):800円(学生:400円、避難者無料)
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┗■1.書籍の紹介
 |  『わが子からはじまる・食べものと放射能のはなし』
 |  2011年8月初版 クレヨンハウス・ブックレット 002
 └──── 《事故情報編集部》

「クレヨンハウス・ブックレット」創刊にあたって

 「知らなかった、知らされなかった、知ろうとしなかったわたしたちが、ここ
にいる。それらすべてを丸ごと背負って、わたしたちは、いま、ここから、再び
のはじめの一歩を踏みださなくてはならない」
 これは、チェルノブイリ原発事故(1986年4月)の直後、わたしが書いた脱原発
のメッセージの一部だと、25年たったいま、人から教えられた。
 あの時も「そう」考えていたのだ。それにもかかわらず、「ここまで」きてし
まった。
 わたしたちはすでに知っている。決して事故を起こさない機械はなく、老朽化
も含めて、原子力発電所がひとたび事故を起こしたら「どう」なるのかも。
 自然への畏敬を忘れ、この地震大国に54基もの原子力発電をつくってしまった
責任は、ほかでもないわたしたち大人にある。
 わたしたち大人の愚かな選択のために、子どもたちは、原子力発電の被害者と
して生まれて、生きていく社会になってしまった。(後略)
 2011年夏    落合恵子(クレヨンハウス主宰)

目次の紹介
はじめに  3・11以降の「食」の原則
第1章 いま、わたしたちが「食の安全」のためにできること
第2章 放射線の人体への影響
第3章 放射線を除去する、食品の調理・加工の仕方
第4章 3・11後の食生活
    −放射能の取り込みを防ぐために大切なこと−
第5章 現状を乗り越え、子どもたちに、原発のない社会を残していくために
第6章 Q&A 質疑応答
 本書は、2011年6月11日にクレヨンハウスで行われた「原発とエネルギーを学
ぶ朝の教室」での講演をもとに、2011年7月15日現在の状況やデータに基づき加
筆、修正の上再構成したものです。

発行:クレヨンハウス http://www.crayonhouse.co.jp/
   安田節子著 A5判 64頁 定価 500円+税


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┗■2.「この変革の時代において、もっとも犯罪的なのは
 |  悪人たちの辛らつな言葉や暴力ではなく
 |  善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心である」
 └──── ハンナ&マイケルさん

5月18日、高浜原発4号機が再稼働。
これで日本で4基の原発が動いていることに。
 その小さなニュースの陰に、さらに小さく、小さく、小浜市の75歳の明通寺ご
住職が、15日から始めた抗議の断食を、福井市の県庁で続けていることが報じら
れていました。
その凛としたお姿の写真を拝見し、どうか、御身体にさわりませんように、19日
の今日はどうなさっただろうか、と祈る思いでしたが、そこへ「共謀罪」強行可
決のニュースが飛び込んできました。
 こんな時には、もう自分のどんな言葉も無力な気がします。
 かわりに米国の公民権運動の指導者で、道半ばで凶弾に倒れた偉大なマーティ
ン・ルーサー・キング牧師の言葉をいくつか引きたいと思います。
・・・・・・
「この変革の時代において、もっとも犯罪的なのは、悪人たちの辛らつな
言葉や暴力ではなく、善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心である。」

「人は『発言する』ことにのみならず、
『発言しない』ということにも責任を持たなければならない。」

「問題になっていることに沈黙するようになったとき、
我々の命は終わりに向かい始める。」

「自由は決して圧制者の方から自発的に与えられることはない。
しいたげられている者が要求しなくてはならないのだ。」

「人の真価がわかるのは喜びに包まれている瞬間ではなく、
試練や論争に立ち向かうときに示す態度である。」

「真の平和とは、単に緊張がないだけではなく、
そこに正義が存在することである。」

「ほとんどいつも、創造的でひたむきな少数派が、
世界をより良いものにしてきた。」

「私たちには、今日も、明日も、困難が待ち受けている。
それでも私には夢がある。」

「今日、私には夢がある!」 I have a dream today!

※5/20「原発とめよう!九電本店前ひろば第2222日目報告」より転載


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┗■3.書籍の紹介  (下)
 |  原発ゼロで日本は発展する!「黙って寝てはいられない」
 |  小泉純一郎/談 吉原 毅/編 扶桑社
 |  第7章「原発ゼロ」で安心して経済成長できる社会を…
 └──── (解説:吉原 毅)
  ※(上)は5/18【TMM:No3079】に掲載。

◯日本には“銀行屋”はいても“銀行家”はいない

 倒産という“荒療治”をするのが嫌なら、「原発廃炉」にまで一気に踏み込ま
ずに、再稼働しないで時間をかけて「原発ゼロ」を達成するという方法もありま
す。「原発の設備は休ませてバックアップ電源にしておく」と宣言して、廃炉の
議論は棚上げにするのです。

 そうして将来の再稼働に含みを持たせておけば、原発関連設備も使用済核燃料
も「資産」のままであり続けるため、「バランスシート(貸借対照表=企業の財務
諸表の一つ)に“穴”が開かない。
 大手電力会社は債務超過に陥ってしまうことは避けられる。債務超過の赤字企
業に転落することが避けられるのです。

 そして、この状態のままで5年、10年と経過、原発再稼働を先送りしていけば、
原発を推進した経営陣は交代し、電力会社は倒産に至ることなく実質的な「原発
ゼロ」達成企業に生まれ変わることができる。電力会社の幹部は「原発再稼働し
ないと会社が潰れて大混乱になる」などと不安を煽っていますが、会社を潰さな
いで済む方法はいくらでもあるのです。
 倒産を伴う短期決戦でも、時間をかける長期戦でもどちらでもいいのですが、
とにかく原発再稼働をする必要はまったくないのです。

 電気は余っています。「原発ゼロ」でまったく問題がありません。原発利権に
関わっている人は困るかも知れないけれども、国民全体としては困ることはない。
 特に東日本大震災以降、企業が自家発電設備や省エネや節電の施設も入れて、
電力使用量が大幅に下がりました。城南信用金庫でも節電を進めて消費電力を3
割減らしました。国民の安全を脅かす原発を、無理に動かすこと自体が異常なこ
とです。

 政府が「原発ゼロ」に舵を切ろうとせず、原発推進という判断ミスをしている
からどうしようもありません。経団連(日本経済団体連合会)も「原発は5年間ほ
ぼゼロ」という現実を直視せず、政府に追随しています。「原発ゼロを目指す」
と宣言した城南信用金庫に続こうという大企業は一つもありません。

 唯一、“最後のバンカー(銀行家)”と呼ばれた名経営者である三井住友銀行の
西川善文さんから「城南信金の決定は英断だ。『原発ゼロ』に舵を切っていくべ
きだ」と評価していただきましたが、その後に続く銀行関係者は一人もいません
でした。
 他のメガバンクからは、トップから賛同の声すら出なかった。いまの日本には、
自己保身ばかり考える“銀行屋”はいても、天下国家を考える“銀行家”がいま
せん。
 政治の世界でも同じです。国全体のことを考える“政治家”がいなくなって、
“政治屋”だらけになってしまった。みんな自己保身ばかり考えて、大胆な方向
転換ができなくなっているのです。

◯大局観を持つ「若者世代」や中小企業にお金がまわっていくことが重要

 こうした日本社会を変えるには、大局観をもつ若者世代や中小企業にお金が回
っていくことが重要です。
 〖国富論〗で有名な経済学者のアダム・スミス(1723〜1790年)は、「中小企業
が経済の中心になるべきだ」と言っています。なぜかと言うと、大企業は古今東
西、自己保身の人間ばかりになってしまう傾向が避けられないからです。社会全
体のことは二の次で、自分の出世や保身ばかり考えて、“小役人化”する。

 こうした大企業が中心だと、世の中が悪い方向に行ってしまう。だからこそ、
新しい中小企業が生まれ育っていくことが国を富ませるのに不可欠だ−このこと
をアダム・スミスは200年以上前に指摘していたのです。

 日本の電力会社の経営者は「自分の給料が減ったら困るから『原発ゼロ』への
方向転換はできない」「大きなビジョンは考えつかない」という状態にあります。
大企業の経営者だけではありません。政府も政治家もみんな自己保身ばかり考え
ている。だからこそ、「みんなで幸せになっていこう」という大局観を持つ中小
企業が増えていかないといけないのです。
 いま世界では、太陽光発電や風力、地熱などの自然エネルギーが爆発的に増え
て、「第四の革命」が進んでいます。

 原発の設備容量は400ギガワットで横ばい、縮小しているのに対して、すでに風
力は500ギガワットを超えており、太陽光も400ギガワットに達するなど、ここ数
年間で自然エネルギー関連企業が急成長。新しい雇用も生まれて、地域経済にも
貢献しています。

 欧米も中国も、自然エネルギーの拡大に国家ぐるみで取り組んでいますが、こ
れは自然エネルギーの方が原子力や火力よりもコストが大幅に安くなってきたか
らなのです。
 世界各国は近い将来、自然エネルギー中心の社会に転換するでしょう。その中
で日本だけが、危険でコストの高い、環境にもよくない原発を抱えて、経済も停
滞してしまうという危険性が高いのです。

 この世界的な潮流に乗って、頑張って日本も自然エネルギーを増やしていけば、
原発事故とは無縁の、安心で経済成長もできる「原発ゼロ」社会が実現できるの
です。 (吉原 毅)

 ※吉原 毅氏の許可を得て転載。
  159頁 発行:扶桑社 定価 1200円+税


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┗■4.メルマガ読者からの原発情報提供(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.高浜原発再稼働 置き去りにしたままで
  東京新聞朝刊5面【社説】2017年5月19日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017051902000137.html
2.巨象「三菱重工」が東芝みたいになってきた〜
  1年で営業利益が半分に 問題は飛ばないジェット機以外にも
  現代ビジネス5/19(金)9:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170519-00051705-gendaibiz-bus_all


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┗■5.新聞より3つ
 └──── 

 ◆保管土壌 見えぬ行き先 除染 福島以外で終了

 東京電力福島第一原発事故に伴い拡散した放射性物質の付着する土壌などを取
り除く除染が、福島県以外の東北・関東の7県で終了した。しかし除染土の処分
先は見通しが立たないままで、現場で一時保管が続く。「いつ処分方法を示せる
かは未定」(環境省)。市町村や住民が不満を募らせている。(中略)
  近所の公園の一角に芝生が周囲より盛り上がった場所がある。一時保管場所だ。
除染土が埋まっていると知らない住民もいるという。環境省は放射線量や地下水
の水質の調査結果から、保管状況は安全だと説明するが、女性は「小さな子が遊
ぶ姿を見ると気になる。大雨や洪水などの災害で土が流出しないかも心配だ」と
声を落とした。(後略)
      (5月19日東京新聞朝刊6面より抜粋)


 ◆柏崎刈羽再稼働ありき 実現望めぬ再建計画
  年5000億円確保 まず無理
  「10年内に他電力と再編」 東電の本気度に疑問
  「批判逃れの空論 国家的詐欺」

 東京電力ホールディングスが、経済産業省に申請した「新々」再建計画は、相
変わらずの中身のなさだった。収益の柱に据えるのは、一向にめどの立たない
「柏崎刈羽原発の再稼働」だ。新たに打ち出した「他電力との原発事業の再編」
も、実現の見通しは全くない。なぜ、こんなダメな計画しか立てられないのか。
もう「政府にお任せします」という趣旨なのか。企業として存続したいのなら、
収益を出せる計画を立てるべきだろう。(安藤恭子、沢田千秋)
(後略) (5月17日東京新聞朝刊24-25面「こちら特報部」より抜粋)

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