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渋谷キャンドルアクションに400人〜女性に対する暴力撤廃国際デー

    尾澤邦子(写真=shinya)

 「女性に対する暴力撤廃国際デー」の11月25日、午後6時半から渋谷駅西口でキャンドルアクションが行われ約400人が参加した。主催は、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動。司会者から、昨今のさまざまな女性への暴力が後を絶たない現状、今も続く女性への暴力の撤廃に向けてこの日に行動を起こしたことが話された。日本軍「慰安婦」問題の解決や女性の人権問題、平和の問題に取り組む女性たちから次々にアピールがあった。どの方の発言も熱く力がこもり、納得のいくお話しだった。歩道橋に並ぶ人たちからは発言のたびに大きくペンライトが振られた。

 主催者あいさつで共同代表の柴洋子さん(写真)は「1991年に韓国のキムハクスンさんが日本軍「慰安婦」であったことを名乗り出てから4半世紀になる。しかし未だに「慰安婦」問題は解決していない。2015年12月28日の「日韓合意」は政府間の合意であり、被害者は拒否し、解決には至っていない」と話した。
 女たちの戦争と平和資料館館長の池田恵理子さんは「「慰安婦」問題を考えるとき、女性の人権や、性暴力を撤廃するにはどうしたらいいかを考えざるを得ない。日本軍「慰安婦」制度が性奴隷制であり、女性への人権侵害が未だに解決されていないのに、この問題に向き合おうとしない日本政府は、性暴力に取り組んでいる世界中の女性たちからさげすまれている」と訴えた。

 「いま世界では「Me too」という運動が流行り、ハリウッドで、また国会の会議場で女性たちが性被害を次々に訴えている」とヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子さんは話した。「でもなぜ日本では声が上がらないのか。それはそれを受け止めない社会だからではないか。女性に対する暴力の問題はすべて地続きだ。「慰安婦」の問題、人身取引の問題、レイプ被害の問題、被害者の方々が上げる声に対して誠実に向き合い、きちんと対応する社会にならなければならない」と。

 「いま日本では15人に1人の女性が性暴力被害にあっている。そしてその7割の女性がどこにもだれにも相談できていない」と訴えたのは、女性と人権全国ネットワーク共同代表の佐藤香さん。「日本は性暴力を許し続けてきた歴史がある。「慰安婦」問題の解決なしに、今の性暴力問題の解決はないと思う」と話した。

 安保法制違憲訴訟・女の会の亀永能布子さんは「戦争は差別と暴力の究極の形だ」と、戦争を認める安保法制に納得してはいけない、憲法9条改悪をやめさせようと訴えた。また沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さんは「なぜ沖縄に米軍基地があり、女性たちが性被害に苦しまなければならないのか。沖縄の女性たちは基地被害、性暴力にノーの声を上げている。熱い連帯とつながりを持って女性の人権、性暴力ノーという社会環境を共に築き上げていこう」と訴えた。


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