与野党の勢力関係は変わらなかったけれど野党の中身は質的に激変した〜「五十嵐仁の転成仁語」 | |||||||
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与野党の勢力関係は変わらなかったけれど野党の中身は質的に激変した〜ブログ「五十嵐仁の転成仁語」*五十嵐仁さん(レイバーネットTV出演時) 変わらなかったけれど変わった。今度の総選挙の結果を一言で言えば、そういうことではないでしょうか。 台風の影響で遅れていた開票作業が終わり、小選挙区289 、比例代表176 の全465 議席がようやく確定しました。自民党は追加公認を含めて公示前と同じ284議席となり、29議席の公明党と合わせた与党では313議席となって衆院の3分の2(310議席)を維持しました。 このように勢力比では与党と野党との関係に大きな変化はありませんでしたが、野党内では質的とも言えるような劇的な変化が生じました。立憲民主党は公示前の15議席から55議席に躍進して野党第1党になりました。議席を増やしたのは立憲民主党だけでしたから唯一の勝者だったということになります。 結局、総選挙の前と後とで何が大きく変わったかと言えば、民進党という野党第1党が消え、希望の党と立憲民主党という新しい政党が誕生し、立憲民主党が躍進して野党第1党となり、市民と立憲野党の共闘の威力が改めて実証されたということになります。今回の選挙で野党全体の議席が増えたわけではありませんが、その内実が大きく変わったことによって、今後への新たな希望が、希望の党の外で生じたことは明らかです。 その結果、野党内に市民や他の立憲野党と共に歩むことが可能で魅力的な新たな選択肢が登場することになりました。それは安倍首相に対する不信や批判の受け皿になるにちがいありません。 そのことを知ってか知らずか、総選挙開票後の安倍首相の顔に笑顔はありませんでした。意表を突いた解散・総選挙によって野党をかく乱し、その混乱の中から思いもよらぬ敵手を生み出してしまったことに、安倍首相は気が付いていたのかもしれません。 *五十嵐さんのご厚意で「五十嵐仁の転成仁語」より転載させていただきました。 Created by staff01. Last modified on 2017-10-27 22:43:14 Copyright: Default |