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LNJ Logo 長期争議の解決を!〜フィリピントヨタ労組の会社に対する要請文
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News Item 0920toyota
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9月18日、フィリピントヨタ労組エド委員長・ジェイソン執行委員はフィリピントヨタ
労組を支援する会、支援する愛知の会や支援する労働組合、市民といっしょにトヨタ自動
車愛知本社に申し入れ面談を行いました。そしてトヨタ自動車株式会社の代表取締役会長
内山田竹志氏と代表取締役社長豊田章男氏に要請文を提出しましたので、ご紹介いたしま
す。

フィリピントヨタ労組を支援する会

 ++++++++++++++++++++ 2017年9月18日 〒471‐8571 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 内山田 竹志 殿 代表取締役社長 豊 田 章男 殿 フィリピントヨタ自動車労働組合(TMPCWA)委員長 エド・クベロ フィリピントヨタ労組を支援する会 共同代表  山際 正道 フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会共同代表 田中 九思雄 フィリピントヨタにおける長期労働争議の解決に関する要請の件 前略 表題の件に関して、グローバル企業トヨタグループの総本社である貴社の経営実権と責 任を有する貴殿らご両名に本書簡を差し上げることをご了解願います。 本件の内容および問題の所在に関しては既に十分ご認識されておられることと思います ので、割愛させて頂きますが、念のために私達が内山田会長宛て、ならびに豊田章男社長 宛てに提出しています各書簡の写を同封致します。 私達は、貴社が、フィリピンの現地法人で一般従業員が組合を結成したことを敵視して 大量解雇を強行したことを断固として抗議します。 さらに、貴社が、「本件解雇は国際労働基準に照らして不当であるから解雇を取消し原 職復帰させるかそれに代わる適正な金銭補償をもって解決するように」との国際労働機関 (ILO)からの再三の勧告をも無視抹殺して、本件争議を長期間未解決のまま放置し、解 雇者・家族の闘いの自壊自滅を待っているとしか受取れない、世界のリーディング・カン パニーを自他共に許している多国籍企業にもあるまじき非人道的・反倫理的態度を取り続 けていることに対し、断固抗議します。 貴社は、このような態度を取り続けることが正当であるとしてしがみついている論拠は、 ただ一つ、フィリピンの最高裁が「当該解雇は適法である」という判決を出しているから ということだけです。その判決がじつは問題のある判決だからこそ、ILOが上記のような 勧告を出していることを謙虚に受け止めるべきでしょう。「国際法とその精神に従う」と いうのが、貴社のグローバル企業グループ経営方針ではなかったのですか。当然そうある べきでしょう。 しかしながら、貴社はフィリピンの前のアロヨ大統領を押さえることによって、フィリ ピン政府は貴社の思い通りになると思い上がり、「団結権はフィリピンの法律の範囲内で 認める」「それでフィリピン政府がトヨタに物申してくることなどあるわけがない」と、 タカを括ってきたのではないでしょうか。 ところが、今、そのフィリピン政府が、貴社に本件争議の解決を求めてきているのでは ありませんか? 即ち、フィリピン政府のシルヴェストレ・ベロ労働雇用省長官から、日本のトヨタ本社 の内山田会長に、解決の決断を要請する書簡が届いているのではありませんか?本件争議 の主体であるフィリピントヨタ労組のエド・クベロ委員長が、長官から直々にそのように 聞いてきています。労働雇用省の長官(日本でいえば厚生労働大臣)がフィリピン進出日 本企業の日本の本社経営責任者に、そのような書簡を出すということ自体、異例中の異例 の出来事です。なぜ、フィリピン政府の大臣がこのような切羽詰った措置をとらなければ ならなかったのか、それはいうまでもなく、貴社の現地法人=フィリピントヨタ自動車の、 貴社から派遣されている鈴木大(サトル)社長が、フィリピン政府の解決要請にまともに 応えようとしないからにほかなりません。ベロ長官は、「日本のトヨタ本社の経営責任者 が話し合う用意があるといえば、直ぐにも自分みずから飛んでいって解決交渉をまとめて くる」とまで、エド・クベロ委員長に言明し、本件長期未解決争議の解決に、並々ならぬ 意欲を漲らせています。 したがって、貴殿らご両名がこのような状況を真摯に捉えて、これ以上本件を未解決の まま長期化させず、重大問題に発展させることなく、双方にとって名誉ある解決を図るこ とこそ、貴社にとっても有意義なことなのではないでしょうか。 私達は、貴殿らご両名が、以上申し上げたことを踏まえて、責任をもって本件の解決を 図る旨の決断をされるよう、とりわけフィリピン政府労働雇用省長官からの要請に速やか に真摯な回答を発信されるよう、衷心より要請致します。 早々

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