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LNJ Logo ユニオンみえ : 低賃金・長時間労働をなくせ!「三交タクシーユニオン」を結成
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News Item 0825mie
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三重県の労働組合、「ユニオンみえ( 三重一般労働組合 http://union-mie.c.ooco.jp/)」は、
株式会社三交タクシー(津市乙部・中島嘉浩社長 http://www.sanco-taxi.co.jp/ )の
従業員、約200人(8つすべての営業所)を組織し、 8月21日に「三交タクシーユニオン」を結成。 昨日8月24日、本社に組合結成と団体交渉の通告を行い、記者会見を開いた。 <写真> https://www.facebook.com/akai.jinbu/media_set?set=a. 1443386219086712.1073741881.100002460428576&type=3&notif_t=like&notif_id= 1503571406014668 <記者会見の動画> https://www.facebook.com/akai.jinbu/videos/vb.100002460428576/ 1443234619101872/?type=2&theater&notif_t=feedback_reaction_generic&notif_id= 1503555785056775

24日は新たに結成された「三交タクシーユニオン」の野口薫委員長をはじめ、組合員ら 30人が株式会社三交タクシー本社を訪れ、同社役員に要求書を手渡した。 組合は9月6日に団体交渉を開催すること、「低賃金で長時間働かなければならない実態 をなんとかしてほしい」 「各営業所から各種ハラスメントの相談が寄せられている」とし、あらゆるハラスメント の根絶などを求めた。 野口委員長は同日の記者会見で、「私たちは三交タクシーだけの問題に取り組むのではな く、この業界全体の処遇改善につながるように頑張りたい」 と決意を語っている。 ハイヤー・タクシー労働者の平均年齢は58.9歳で、27の道府県では60歳以上と高 齢化が進んでいる。 若い労働者が増えない理由は低賃金で長時間労働だからだ。 ハイタク産業で働く労働者たちは、顧客のためにいい仕事をしたいと願っても、そうした 実態との狭間で苦しんでいる。 ドライバーの賃金の大部分を占めるのは、売り上げに応じて支払われる歩合制であり、基 準となる売り上げ額、いわゆる「足切り」に到達しないと歩合給が発生しない。 そのため、結果として最低賃金に張り付くような賃金に甘んじることを余儀なくされてい る。 客を乗せ、その売上金額が会社の目標売上(=ノルマ)に達した場合、歩合給(=インセ ンティブ)が発生し、賃金が上がっていくという仕組みだが、 売り上げの最低ラインがあるわけだ。 ドライバーはノルマである「足切り」に達しないと歩合率がグンと下がり、最低限の給料 しか得られない。 三交タクシーでは現在45〜50万円の足切り額が設定されているが、組合はこれはドラ イバーに過労と貧困を強い、モチベーションを下げるとし、 32万円に引き下げることを要求している。 ほとんどの会社は歩合率に「簡単には達しない」ラインを設定している。 そのため、多くのドライバーは稼ぎのために乗客がいない深夜でも、必死に走りまくるこ とになる。 こうした状況は事故にもつながる。 三交タクシーは「輸送の安全は『三交』の使命であり、最大の顧客満足である。」と掲げ るが、 真に顧客に信頼され、頼られる、地域公共交通の維持を考えるのであれば、働く者のこう した実態改善に向きあうべきだろう。 「三交タクシーユニオン」と「ユニオンみえ」は、顧客の安心・安全の最大の担保となる のは「まともな労働組合である」と考える。 三交タクシーで働く仲間たちが置かれている労働実態を大きく改善することで、そのこと を示したい。【神部紅】

↓「中日新聞」(上)「伊勢新聞」(下)


 


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