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「勝ったぞー!」黄色いゼッケンを空に投げた〜サンケン勝利、訪韓報告

     尾澤邦子(支援する会)

 「勝ったぞー!」組合員たちは、それまで常に着ていた黄色いゼッケンを空に投げた。みなホッとして喜びをかみしめていた。韓国サンケン労組は6月2日、ついに画期的な勝利を手にした。

 労組が籠城していた工場前のテントでの最後の集会に参加するため、急きょ韓国に行ってきた。3日夜、「現場に戻ろう」と書かれた横断幕の前で、日本遠征団をねぎらい、勝利を祝う宴が開かれていた。分会長にインタビューした。その思いは複雑だった。「勝ったし、うれしいのだけれど、何かやるせない」と。ここまでの道のりはたやすくはなかった。家族の反対もあったし、離婚の危機を抱えながら闘争に参加していた仲間もいる。小さい子供や病気の親を抱えていた組合員もいる。34名で始めた籠城闘争だが、途中、会社からの「60か月分の解雇慰労金」を受け取り去っていった仲間もいる。本当につらい、涙を流しながらの闘いだった。でもあきらめずに、原職復帰できると信じて闘い抜いてきた。仲間を信頼し、お互い言いたいことを言い合う関係をつくってきた。

 翌朝の最後の集会で分会長は「闘った、勝ったぞ、同志たち誇らしいぞ!」とコールしていた。日本での遠征闘争をリードしてきたキムウニョンさんは「だれもがみな、勝てない、勝っても解決金だと言っていた。でも私たちは現場に戻る。2015年、2016年、本社の株主総会での「生産部門の閉鎖」という決定を覆す、今までにない歴史的な勝利を16名で成し遂げた。同志たち、新しく力いっぱい出発しよう、トゥジェン!」と話した。

 269日間を闘ったテントは、台所や倉庫も備えたりっぱなものだった。6日(火)の朝、出勤前にとりこわすとのことだった。

オーマイニュース「国際連帯の模範」


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