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「自由な社会」が奪われる!〜共謀罪反対、市民の集いに4700人

写真報告(shinya)

 5月31日、東京・日比谷野音で開かれた「共謀罪の廃案を求める市民の集い」には会場あふれる4700人が参加した。新聞労連委員長の小林基秀さん(写真下)は「共謀罪は当局が取り締まりたい人を犯罪者に仕立てあげる法律」と喝破し、こう続けた。「私は中東の独裁政権の取材をしたことがあるが、独裁国は治安がいい。それは国民が“見ざる聞かざる言わざる”の状態に置かれているから。日本をそんな国にしていいのか。だれもが自由にものが言える社会こそわれわれに必要だ」。会場から大きな拍手が起きた。

 「市民団体も対象」との金田法相発言を受けて、この日は危機感いっぱいの集いになった。環境問題のグリーンピース、人権問題のアムネスティや自由人権協会、表現活動の日本ペンクラブなど各界の代表が、異口同音に「市民活動を萎縮させる共謀罪絶対反対」のスピーチをした。

 国会議員の挨拶では、民進党・山尾志桜里、共産党・山下よしき、社民党・福島みずほ、自由党・森ゆうこ、沖縄の風・糸数慶子の各議員が訴えた。山尾議員(写真下)は自らの検事時代の経験から、国家権力が暴走したときの怖さを語った。そして「ニセモノのテロ対策のために“自由のライン”を引き下げることはできない」と力強くアピールした。

 また海渡雄一弁護士は「国連特別報告者は共謀罪法案はやりすぎで根本的見直しが要求されている。政府は審議をストップして国連との対話からやり直すべきだ」と訴えた。

 この日の特別ゲストである香山リカさん(写真上)は精神科医としての立場から、「共謀罪は人の心にズカズカ入ってきて、考える自由を壊す法律。この闘いは人間の尊厳を守るたたかいだ。廃案に追いこむためにがんばろう!」と呼びかけた。
 参加者は「共謀罪NO!」のプラカードを掲げ、銀座の街をデモ行進した。(M)


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