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トランプでこの国は大変な事になっていく!〜サンフランシスコからのレポート


 *難民受け入れ停止を報じる「東京新聞」(1/29)

 サンフランシスコの和美です。
 トランプが大統領になってからやっと1週間がすぎました。この1週間は何と長かったことか。この1週間、Women’s march から始まって今日迄、日毎にというよりも時間毎にいろいろな事が起きて、テレビをつける毎に今度は何をやらかしているのかとまったくのあきれるとともに、この国は大変な事になって行くなーというのが今の気持ちです。

 彼が大統領になった数時間のうちに次々と大統領令を出しましたが、昨日(1/27)、サインされたのがイスラム教徒の多い国、7カ国(イラン、イラク、リビア、シリア、ソマリア、スーダン、イエメン −どうした訳かサウジアラビアやエジプトなどが入っていませんが、これは人によるとそこには彼のビジネスが有るからとか)のパスポート保持者の入国を最低90日、ただしシリア人は無期限に入国阻止。そのため、今日のニュースではこれらの国からの米国のグリーンカード保持者で米国に永住している者や、こちらで就労ビサで働いている者でも、一時的に国外に出ていて帰ろうとしていた者は昨日の夜から今朝にかけて全員それぞれの空港で米国行きを拒否されました。中には飛行機に乗った後、あるいはアメリカの空港についた後、税関で保留されていて、追い返されようとしています。

 トランプはthin skinned−面の皮が薄く egomaniac−自己中心的で自分が世界の中心的存在で、billionaire bully−大金持ちのいじめっ子です。これからアメリカがどう変わって行くか。

 ただ、この中で良い事もおきています。1月20日の大統領就任の日、このサンフランシスコ、ベィエリアでは二つ、抗議の work stoppage(仕事阻止)が有りました。一つは港湾労働者の組合ILWU Local 10 が西海岸6つの港で仕事をボイコットしました。そしてUniversity of California Graduate students からなる組合、UAW Local 2865 がボイコットに入りました。

 もし、クリントンが勝っていたら政治運動には到底入らない人達も一斉に何かをしなければと動き出しました。それがこのWomen’s marchへの現れです(アメリカ国内で100の都市、2−3百万の人がデモに参加)。今の所は具体的に確実な動きになっていませんが近い内に何かおこるでしょう。この上記の組合の人達にスティーブがラジオのインタビューをしましたがその中で皆が「レーバーパーティー(労働党)のような政党を作らねば」という声が上がっています。

 トランプは”Make America great again” と行っていますが、スティーブに言わせるとトランプがアメリカの労働者が一体になるチャンスを与えてくれるから、労働者にとっての”Make America great again”のチャンスだ、といっています。これからの4年間、ただし、ラスベガスでは既にトランプはどれだけ保つか、という賭けが始まっていて6ヶ月だろうというのにかけているのも居るとかで、実際4年間保つかどうかは分かりませんが、私達は私達の出来る事で頑張って行きたいと思います。それにしても4年、約208週間の内の1週間がやっと終わった所、長いなー。

〔追伸〕今、入って来ているニュースでは色々な空港に人々が集まり出して、デモがはじまっているようです。特にニューヨークは大きいようで、サンフランシスコでも人が集まり出したようです。Uberや Lyftなどは現在の所JFKでの客のピックアップはしないときめたようです。前のリポートの継ぎ足しですが、トランプはNAFTAを取りやめようとしていて、メキシコからの輸入は20%の関税をかけると行っていますので、色々な企業はメキシコでの操業をやめる方向に行くでしょう。そうすると先ずメキシコは今の1ドル20ペソが40ペソまで行くだろうと言われていますが、そうなるとメキシコは破産です。そしで、trade war が始まるだろうといわれています。今はこれまで。

続報(1/30)


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