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LNJ Logo テントひろばの抗議声明 : Mさんへの不当な逮捕・勾留を止め、直ちに釈放を!
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●テントひろばの抗議声明(2017年1月20日)

Mさんへの不当な逮捕・勾留を止め、直ちに釈放を!

 警視庁は、1月16日午後4時頃、経済産業省脇の東京メトロ霞が関駅地下鉄の13番 出口付近で発生したボヤを口実に経度者前テントひろばの仲間のMさんの身柄を事実上拘 束して深夜まで事情聴取し、零時を過ぎた午前1時頃に「建造物損壊」の容疑で不当にも 逮捕した。

 しかし、上記のボヤは、エレベーターボックス入口の外壁と経度省の敷地を囲うコンク リートの極狭い隙間の枯草が燃えてエレベーター入口の外壁を少しばかり(高さ7、8セ ンチで幅60センチほど)焦がしたというものである。枯草の火は直ぐに消えたし、エレ ベーター外壁のその焦げ具合は雑巾で拭けば拭き取れる程のものだ。刑事事件にするよう な事件ではない。

 何よりもMさんは煙草を吸っていた事実はあるが、故意にエレベーター外壁を火で毀 損したような事実は一切無い。刑法260条の建造物損壊罪は故意に建造物を毀損した行為 為を処罰する犯罪類型である。仮にMさんに過失があっても建造物損壊罪に間うことは許 されない。

 それにもかかわらず1月18日東京地検の森中検察官はMさんを勾留請求し、同日東京 地裁の松原経正裁判官は勾留決定をして1月27日(金曜)までの10日間の身柄拘束を認 めた。警察・検察・裁判所が一体となった全く不当な弾圧だ。

 しかも今回弾圧されたMさんは78歳と高齢である。彼は「原発を一刻でも早く無くそ う!」との一心で頑張っているが、いくつかの持病も抱えている。逮捕当日も経産省前で 座り込みをしていたが、夕刻の不当な身柄拘束の直前には経産省本館正門の真正面で転倒 している。国家権力が、このような高齢で病気を抱えたMさんに不当な事情聴取を強行し て逮捕し10日間の勾留を続けていることに、私たち経度省前テントひろばは、満腔の怒 りをもって抗議する。

 そもそも今回のMさんの逮捕・勾留は警視庁による反原発運動への不当弾圧でもある。  警視庁は、事件2日後の18日、港区西新橋のテントひろば事務所に対して警察官20 人以上を動員して、またMさん自宅にも警察官約10人を動員して不当な家宅捜索を強行し ている。そして警察は何とMさん逮捕の事務所にあった報道記事などを押収した。全く不 当な家宅捜索だ。

 さらに19日には経産省正門には、「平成29年1月16日15時40分頃、当省敷地内で 放火事案が発生しました」とする朱書きの「重要なお知らせ」なる看板が立てられた。

 これは警察と経産省が結託して今回のMさん逮捕をきっかけに反原発運動を攻撃するた めに事件を意図的に歪曲して誇張、拡大しようとするものである。この一事を見ても今回 のMさん逮捕が、テントひろばに対する経産省、警察の敵意と嫌悪が背景にある不当弾圧 であることは明らかだ。

 私たちは、警察・検察は病気のMさんへの違法不当な人権侵害を直ちに止めて自由回復 のためにMさん直ちに釈放するように強く強く要求する。

 Mさんに対する不当逮捕・不当勾留糾弾! 直ちに釈放せよ!不当弾圧糾弾!

 私たち経度省前テントひろばは、Mさんの早期の釈放・身柄の奪還の為に闘い抜く。ま た同時に再稼働反対の旗を高く掲げ、政府・経産省の原発政策の根本的な転換まで闘う。


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