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身ぶるいする日「美しき人々の姿」〜11.25 金曜行動レポート

     木下昌明

動画(10分)

 11月25日金曜日、原発反対抗議行動の日。地下鉄の石段をのぼって出口に近づくと冷たい風が吹き込んで、思わず身ぶるいしてしまう。11月とは思えない寒さだ。それでも人々は首相官邸に向かって声を上げていた。

 『東京新聞』に毎日「平和の俳句」がのっているが、けさの一句「秋雨(あめ)のデモ抗(あらが)う人の美しき」を思い起こした。評者の金子兜太は「『抗う人』は批判し抵抗する人」と言い、いとうせいこうは「自己の利益を超えて抗う人」と述べている。<美しき>人々の姿が、そこにはあった。

 国会前では山添拓参議院議員が、「わたしたち市民の声が政治を動かし原発を止める。その日がかならずきます」と訴え、先週、福島の子どものいじめを訴えていた亀屋幸子さんは「どうしてもいいたいことがある。家賃が打ちきられるんです」と訴えていた。

 両国からきている青年に「なぜきているのか?」と声をかけると、「原発で避難ということはどういうことか、あれは帰れないということです。だから、故郷を捨てることを計画しろということだ。そんな傲慢なことはない」と。また主催者の一人は路上でスピーチ。「東京電力は一度はつぶすべきだ。この国に足りないものは責任ということだ」と。そしてこうこうと明かりのついている国会に向かって、「政治家は責任をとれ! この野郎」と怒鳴った。

 つぎつぎと路上でのスピーチがつづき、人々は怒りの声を上げた。北海道から二人の女性がきていて、一人は旭川で活動していて、「牛乳から放射能が検出された」と訴えていた。もう一人は、札幌からきて泊原発の反対を訴えていた。大阪出身者で、怒りのあまりスピーチが大阪弁になり、聴衆の笑いをさそった。

 驚いたのは、寒いのに二人の小さい子をつれて菅谷ファミリーが参加し、「子どもを守れ」と叫んでいたことだった。


Created by staff01. Last modified on 2016-11-26 11:10:20 Copyright: Default

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