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シャンティのたたかい新たな段階へ〜「債権者集会」開かれる

 10月17日午後3時、6月に破産したインドカレー店・シャンティ会社の「債権者 集会」が東京地裁で行われた。解雇されたインド・バングラの14人の労働者と元社長の児玉氏、そしてそれぞれの弁護士が出席した。債権者集会では、吉益管財人が一枚のペーパーを配布し、破産会社の財政状況を説明しただけで、たった15分で終わった。


 *「債権者集会」東京地裁民事20部の建物に入る

 終了後、指宿昭一弁護士は労働者たちにこう説明した。「最終集計ではないが、現在シャンティ破産会社 の財産は319万円しかない。そこから税金の未払い分300万円と電気水道ガスの未払い分50万円がとられる。皆さんの労働債権は1170万円あるが、優先順位があるので、回ってくるのはほんのわずかかゼロ」。予想していたとはいえ厳しい内容だった。児玉社長は自ら財産を失ったものの、「破産法」によって15人の未払い賃金をチャラにしてしまった。指宿氏は続ける。「とても残念だ。でも国・労基署の未払賃金立替払制度をこれから申請するので、半年分の未払い賃金80%の支払いを受けることはできる」と。その金額は一人100万円程度にはなるはずだ。

 この日の「債権者集会」はシャンティのたたかいの一つの区切りとなった。ともにがんばってきた当該組合員と弁護団は、一緒に弁護士会館前で記念撮影したが、みんなに笑顔だった。6月の一方的「解雇・店舗追い出し」で途方にくれたかれらだったが、労働組合を立ち上げ、雇用保険など一定の金銭確保と、新会社への雇用継続、住まいの確保を実現することができた。日本人の間に支援が広がったことが大きかった。

 現在、継続雇用を希望した10人が「新シャンティ」(シャンティジャパン株式会社)に採用され、店舗再開に向けて準備をしている。いままで言葉で苦労したので、日本語の勉強も本格的に始めたという。「早くシャンティのカレーを食べたいな」と指宿弁護士がボソっともらした。開店が待ち遠しい。(M)


Created by staff01. Last modified on 2016-10-18 10:22:48 Copyright: Default

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