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『バナナと日本人』のその後はどうなっているのか?〜深刻な農薬被害


 *ドキュメンタリー『毒の雨』

 かつて、『バナナと日本人』という大ベストセラーの本がありました。あの本で告発されていたバナナ・プランテーション、残念ながら今もフィリピン・ミンダナオで拡大しつつあります。プランテーションで働く労働者だけでなく、その家族からも健康の問題について不安が高まっています。出生障害、麻痺や原因不明の病気でなくなるケースなども報告されており、その実態は深刻です。

 その状況を知るために訪問団が9月初旬に派遣されました。その報告会が今週土曜日に開かれます。会場は東京の連合会館(御茶ノ水)になります。ぜひご参加いただけますようお願いいたします。

 これに先立ち、バナナ・プランテーションで使われている農薬がいかに危険なものであるか、アジアでの農薬規制、日本での農薬政策の問題などについて学習会を行い、そのまとめを作っています。16ページですぐに読めます。ぜひご活用ください。
http://altertrade.jp/archives/12800

 日本のバナナ市場にバナナを出荷する住友系のスミフルのプランテーションで農薬空中散布が行われており、先住民族の村が被害を受けている状況を現地のNGOがドキュメンタリーとして制作しています。その日本語字幕版もぜひご覧ください。(印鑰 智哉)

『毒の雨』(Poison Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=d_24-TUKkdA

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フィリピン・ミンダナオと私たちの今を考える
『バナナと日本人』で描かれた問題は現在、どうなっているか?
ミンダナオ訪問団報告

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私たちの食卓と海外の産地がどうつながっているか、バナナを通じて追求した鶴見良行著『バナナと日本人』が出版されたのは1982年でした。日本にあふれるようになったフィリピン・バナナが危険な農薬が空中散布される中、過酷な労働条件のもと、バナナ・プランテーションで働かざるをえなくなっていった人びとによって作られていること、しかも、日本のバナナ市場のために多国籍企業によってそのプランテーションが作られていったことを明快に描き、日本社会に大きな衝撃を与えた名著です。

それから30年あまりがたちましたが、今なお、日本で消費されるバナナの9割以上はフィリピン、ミンダナオ島のプランテーションから来るバナナです。現地での状況はほとんど報道されることはありませんが、その現状はどうなっているのでしょうか?

日本に輸入されたプランテーション・バナナからは国際農薬監視行動ネットワークなどが使用禁止を世界中で訴えている危険度の高い農薬やネオニコチノイド系農薬の残留が確認されています(東京都健康安全研究センター研究年報2013など参照)。それを生産する現場では環境や現地の人びとの暮らしや健康に何が起きているのでしょうか? プランテーション・バナナに代わるオルタナティブは存在するのでしょうか?

そうした状況を確かめるために、9月上旬にミンダナオ現地に訪問団が派遣されました。参加者は農薬問題や現地の社会問題を研究する研究者や生協関係者の方たちです。現地報告をもとに、フィリピン・ミンダナオの人びとと私たちの関係を考えます。

ぜひ、この機会にご参加ください。

【日時】2016年10月1日(土) 14:00〜16:30 (開場13:30)
【場所】連合会館 201会議室 (東京都千代田区神田駿河台3-2-11) http://rengokaikan.jp/access/index.html
【参加費】800円
【定員】90名(申込み先着順)
【お申込み先】
【お問い合わせ】オルター・トレード・ジャパン(ATJ)政策室
電話 03-5273-8176
FAX 03-5273-8162


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staff01. Last modified on 2016-09-29 13:21:16 Copyright: Default

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