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雑誌「ワーカーズ」来日中

    安田幸弘 韓国のチャムセサンが発行している紙媒体の雑誌「ワーカーズ」を手にとって読むことが できます。 9月15日から19日まで、東京信濃町の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパ ス(最寄り駅は信濃町あるいは青山一丁目)で開かれている東京アートブックフェア(TABF) 2016に「ワーカーズ」が出展しています。 今年春の創刊号から最新号まで全21冊が展示され、手にとって読み、記事について、そし て韓国の労働運動、社会運動について、編集長ホン・ソンマン氏と話すことができる絶好 の機会です。 また、バックナンバーの販売もしています(1冊700円、10冊6000円、全巻10,000円)。 ご来場できない方には、バックナンバーの郵送も受け付けています。 隔週刊誌「ワーカーズ」 青年と労働者のための報道雑誌(隔週刊誌) 韓国初のインターネット・オルタナティブメディアの「チャムセサン」が、青年と労働者 のためのオルタナティブ・マガジンを作った。ワーカーズは、資本の領土に変質したオン ライン・メディアをまた「紙メディアに回帰」させた。数十年以内に紙メディアは消える という資本の警告に対抗して、「真の紙の力」を信じるワーカーズは、少々違った特別な 雑誌として登場する。インターネット民衆言論チャムセサンと色濃い映像グループが出会 った。 ワーカーズを購読する4つの理由 従来の本格時事週刊誌の枠から飛び出し、ワーカーズは新しいことを試みる。ワーカーズ だけが持つ4つの力こそ、ワーカーズを読むべき理由だ。 青年と労働者の「オルタナティブ・マガジン」 ワーカーズは、青年と労働者を主な読者層に設定した。本格的な時事メディアが扱う深み のある問題だけでなく、ワーカーズは青年と労働者のためのコンテンツをさらに多く、さ らに深く扱う。青年は未来を導く世代であり、労働者は世界のすべてを作る作家だ。しか し逆行する韓国社会。保守メディアも青年の無気力を語るが、そこにとどまっていても代 案はない。若さで武装したワーカーズは、「抵抗的想像力」を呼び覚まし、「希望」を提 示する。 トレンドをリードする「時事デザインマガジン」 ワーカーズは「時事デザイン誌」という新しい試みをする。ワーカーズは、民衆言論チャ ムセサン、プロの写真家グループ、デザインチームとのコラボレーションによって誕生す る。既成の雑誌の枠を「すべて」打ち破る破格的・芸術的なデザインは、雑誌のトレンド をリードする。また、紙面の3分の1を写真に割くという多少危険な試みをする。写真によ って民衆を共感させ、抵抗のメッセージを送信する。また、需要が高まっている写真活動 に対する青年の欲求に応える。 「些細なこと」にこだわるワーカーズ ワーカーズは、人々と融けあう。世論を「導く」メディアではなく、人々と共に世論を「 作り出す」メディアだ。したがって、最も大衆的でありながらも最もラジカルなメディア だ。既成のメディアは情勢を追いかけ、分析することに汲々としている。ワーカーズは、 読者に状況を認識させるだけで代案を提示しないメディアではない。ワーカーズは、些細 なこととして片付けられている些細な日常に対して問題を提起し、抵抗的・進歩的な価値 を創出する。人々と共に下部構造、生活の中に溶​​け込み、代案を作る。そして、これ を上へとつなげる。「自由な個人」が作り出す社会の変化をワーカーズが主導するのだ。 面白い、しかし軽くない ワーカーズは誰もが容易に手に取ることができる。固く、重く、読みにくい時事雑誌では ない。面白く、読みやすいが核心を突くコンテンツで武装した。青年との対談、労働者の 闘争の事業場、新自由主義の代案を模索する経済の話題から、保守団体潜入ルポのような 「常軌を逸する」突撃取材記事、国家の暴力に抵抗する闘争の技術、ディストピアSF小説 まで...。さらに芸術的な写真とデザインで感動を加える。 ワーカーズは *偏っています*。これ以上偏ることができないほど偏った社会。反対側に立ってバランス を取ります。 *聖域があります*。財閥と権力ではなく、性少数者、障害者、入植者、青年と労働者がワ ーカーズの「聖域」です。 *色眼鏡をかけた雑誌です*。緑と青だけの社会。赤いフィルターをかけることで、世の中 の光が見えます。

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