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劣悪なクリーニング業界を変えていく!〜「グローバル社」でも労働組合結成

    日本労働評議会関東本部


 *「グローバル」岩瀬工場(松戸市)

 クリーニング業界大手「ローヤル21」グループのグローバル社で「日本労働評議会グローバル分会」(「略称 労評グローバル分会」)が結成され、7月26日、会社に対して団体交渉を申し入れました。

 グローバル社の工場は、一見近代的なガラス張りのクリーニング工場で、外部から作業をしている様子が見られる構造となっていますが、ガラス張りで直接日差しが作業場に降り注ぐ「温室」のため、大型換気扇で排熱しても夏場は50度近くにも達します。そのうえ、外観が近代的であるにもかかわらず、今どきのクリーニング工場の標準設備ともいうべきスポットクーラーもないので、一夏で何人もの労働者が熱中症で倒れる過酷な環境にあります。

 また、正社員にはタイムカードがなく、労働時間管理がなされていません。また、残業は許可制ですが、どんなに仕事が忙しくても本社にいるマネージャーの一方的な判断で許可が下りないとサービス残業を強いられます。

 クリーニング業界は、安売り合戦や即日仕上げなど無理なサービスが横行し、そのため、土日や特定の時期に処理できないほどの点数が集中しています。繁忙期や土・日といった処理点数が極端に増加する時期・曜日には、通常なら10分程度は洗濯機で洗うものも5分程度ですませる、ドライ品なども一人で毎時100枚仕上げなければならないと1枚当たり30秒程度しかかけられないので、ほとんどアイロンをあてずに出荷するという手抜きが行われます。つまり、通常の日と忙しい日とで品質が変わるということです。

 パート労働者の定員30名の工場に、現在、パート労働者は20名しかおらず、過酷な環境で重労働を強いられています。正社員は繁忙期には13時間労働で15分しか休憩が取れない状態が常態化しています。また有給休暇の申請用紙は本社にあり、体調不良など緊急な場合であっても本社にいるマネージャーから許可が下りないことがあるため、有給休暇を取ることもできない状態です。高温多湿、長時間労働という厳しい労働環境の中で、人手不足が常態化することで労働者は疲弊し、辞める人が多く、ますます人手不足・長時間労働となる悪循環に陥っています。

 労働組合を結成し、従業員が立ち上がり、会社と団体交渉ができることで、会社の中から変えることができます。労評グローバル分会の結成は、7月5日に大手クリーニング業者「ロイヤルネットワーク(うさちゃんクリーニング)」に結成された労評ロイヤル茨城分会とともに、「労働者が業界の非常識を変えていく」クリーニング業界の歴史を変える偉大な第一歩となります。

●分会長の言葉
 「マネージャーや本部の人達は工場、店舗などの巡回をしていますが、粗さがしはしても働いている人たちの事は見て行きません。暑い中働いているので具合悪くなる人もでます。それでも毎年、何も変えようとはしません。労働者を人として扱っているとは、到底思えません! こういった事はー例でしかありませんが、状況を改善する為にも働くみんなで力を合わせ団結し環境改善に努めていかなければいけないと思います。皆さん、是非労働組合に参加し、より良い環境を作りましょう」

<日本労働評議会関東本部>
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3−13−3−404
電話:03-3371-0589 Fax:03-6908-9194
メール:rohyo-tokyo@voice.ocn.ne.jp


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