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LNJ Logo 根津公子の都教委傍聴記(6/9) : 都教委は反省のない無責任体制下にある
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●根津公子の都教委傍聴記(2016年6月9日)

都教委は反省のない無責任体制下にある

 公開議題は報告2015年度(2016年2月から3月)の都立高校入学者選抜の状況について 教科用図書(教科書)選定審議会の答申について の2件のみ。非公開報告議題がいつもながら、教員の懲戒処分について。

 宮崎緑教育委員の姿はなかった。東京のいくつかの区市町村で、教育委員が委員会を欠席した際にも報酬が支払われていることを見直す動きがあるというが、都教委の教育委員にはそうした意識はないのだろうか。欠席届があったことぐらいは報告すべきであろうと思う。

〆鯒度の都立高校入学者選抜の状況について

2013年度の都立高校の入試において採点ミスが発覚したことで、2014年度の入試採点作業の見直し、採点作業を行い、それを踏まえて2015年度の採点作業を行ったことについての報告。

2013年度の採点ミスが報道された時点で、採点作業は一方で授業を行い、もう一方で採点作業をするという、採点ミスが起きて当然といった超ハードスケジュールであったことが明らかにされた。2014年度の入試採点作業は授業をやめて採点作業に専念し、採点日数も1日多くする、試験問題そのものを、マークシート式を導入するというものだった。2014年度の採点ミスは記述式問題での誤字・脱字についての採点ミスが多かったので、2015年度はそこに特化した確認作業をプラスしたという。

その結果、2015年度の採点ミスは「82校306件」になった、合否が入れ替わるほどのミスはなかったとの報告だった。

報告に対して教育委員の2人は発言の冒頭、都教委の仕事をねぎらうことばを発した。採点ミスの主原因が採点作業の時間確保を都教委がしなかった(何年か前に採点作業日数を削ったのだった)ことにあるのにもかかわらず、2013年度の採点ミス発覚から現在に至るまで、事務方からも教育委員からも、誰一人として反省の弁はない。都教委をねぎらうのではなく、反省の弁が先でしょ、と言いたい。

教科用図書(教科書)選定審議会の答申について

 特別支援学校で検定済み教科書ではなく、絵本等を教科書として使用する場合の来年度の図書についての、書名・著者・内容等について審議したことの答申。各学校に配布され、これをもとに教科書採択をする運びとなる。教育委員からは発言なし。

定例会は短時間で終了。午後からは、知事が招集して行われる東京都総合教育会議が予定されていたが、昨日になって、「延期になりました」とホームページに載った。延期の理由について定例会担当の課長に訊くと、「諸般の事情」という。どういう「諸般の事情」なのかを訊いても、答えない。「上司である部長から『諸般の事情』と聞いたから納得した」のだという。事務方も教育委員も誰もが、「諸般の事情」に納得したのか。誰も責任を感じない、取らない、こうした無責任体制が都庁及び都教育庁に蔓延している。

――― ――― ――― ―――
余談を一言言わせてください。
定例会の前に都庁前で恒例のチラシまきを行った。チラシの1面は、「最高裁が都の上告を棄却! 根津・『君が代』不起立『停職6月処分』の 取り消しが確定しました!」の記事。「根津さんの処分が取り消しとなりました」「私への処分が取り消されました」と言いながらチラシを差し出すと、「そうですか、よかったですね」「頑張りましたね!おめでとうございます」「新聞で見ました。良かったですね」と言ってくれる人がかなりの数いた。
また、定例会を傍聴した一人は公開議題が終了し、退室したところで、「都教委は根津さんに謝罪しろ!」とどでかい声で言い続けたけれど、教育委員も事務方も、それを制止することはしなかった。制止できなかったのだろう。


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