最低賃金15ドルはもう夢ではない!〜シカゴのたたかいに触れる | |
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2000人を超える活動家が全米・全世界から集まるレイバー・ノーツ大会が、米国・シカゴで4月1日から開催されます。日本からもレイバーネット会員含め、多数が参加します。すでに現地入りしていますが、大会前にシカゴの労働運動の歴史と現状に触れるエクスポージャーが2日間、行われました。以下は、大椿裕子さんの「Fight For 15」訪問レポートです。 最低賃金15ドルはもう夢ではない!〜シカゴのたたかいに触れる大椿裕子(大阪教育合同労働組合)3月31日、Fight For 15(FF15)のシカゴ事務所に行って来た。「ファストフードで働く労働者の最低賃金を1500円に!」という運動は、今、世界中に広まっている。
4年ほど前にFF15を組織化した頃は、最賃を15ドル(要するに2倍に引き上げるってこと)にするなんて!と笑い者にされたが、この4年で1200万人の賃上げを実現した。シカゴ市では13ドルに、NYでも15ドルの最賃が決定。2〜3日前には、カリフォルニア州で最賃15ドルが決定された。笑い者扱いされて来た彼らの訴えが現実のものになりつつある。4年前は、最賃を7ドルから9ドルにというのが、議論の水準だったが、今は12ドルか15ドルかというのが議論の水準になっている。新自由主義のシカゴ市長も、最賃を引き上げなきゃ再選出来ないことを実感しているという。 4歳の息子を持つシングルマザーで、マクドナルドで働いているアドリアーナさんの話が興味深かった。FF15のオルグが店に来て、話をしているうちに、自分たちがどれだけ不当な働き方をさせられていたかを知った彼女は、同僚たちと連帯し、この2年間に3度の賃上げを実現してきた。厳密には組合を組織しているわけではないが、実態としては組合のような状態を職場に作り出している。出勤する時は、必ず同僚たちと一緒に出勤し、使用者に連帯を印象付ける。 また、世界で2番目にマクドナルドが多い日本でFF15の運動を広げていくことの大切さも伝えられた。当事者が声をあげ、行動したら変わっていくんだ。その体験を得た労働者は、更にパワーアップしていく。
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