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「たたかいとメディア」で前進〜盛況だった東京東部労組新年会

     松原 明

 1月31日に開催された東京東部労組の新年会。東京・曳舟の会場は約200人で満員の盛況だ。冒頭に流された12分ほどの映像では、この1年間のストライキ行動、社前抗議行動、団体交渉、街頭デモ、裁判闘争など元気いっぱいのシーンが次々に映し出された。韓国の活発な労働運動シーンを見ている錯覚に陥った。中身も、渡邉美樹を追いこんだワタミのたたかいや東京メトロ・市進学院の非正規のたたかいなどで、東京の地域労組とは思えない「全国区」を感じさせるものだった。

 「市進」の裁判勝利をかちとった弁護団の棗(なつめ)一郎弁護士は、来賓挨拶に立った。「51歳で雇い止めになる市進の制度はとんでもない。会社は“50を過ぎると管理能力が落ちる”と主張したが、私は54歳、裁判官も50歳以上だ。ふざけるなという気持ちと、こんなことが通ったら1400万有期労働者に悪影響は必至だ、ということで腹をくくってたたかった。判決の日は薄氷を踏む思いだったが、勝てて本当によかった」と熱弁した。

 バックペイと職場復帰を果たした市進支部の高畑さん(写真上)は、「弁護団の力もあったが、なにより一番効果があったのが社前抗議行動だった。みなさんの支援ではじめて職場復帰ができた」と喜びを語った。


 *家族連れで参加した全溶支部メンバー

 差別是正の裁判中のメトロコマース支部の余興は、裁判の進行状況を炭坑節の替え歌にした「メトロ音頭」。派手なコスチュームで8番までうたった(写真上段)。後呂委員長は「最近知らないこどもから“おばあちゃん”と呼ばれ、大ショックだった」と笑わせたが、60を過ぎてもパワーは全開で、新年会をもりあげた。ちなみに8番の歌詞は「月がでたでた 月がでた ヨイヨイ メトロ本社の上にでた あんまり会社が嘘つきで まんまるお月さんに ツノがでた サノヨイヨイ」だった。


*恒例の○×ゲーム「smapは組合に入れない ○か×か?」

 東部労組書記長の須田光照さんに、渡邉美樹に謝罪させ勝利和解したワタミ裁判のことを聞いた。須田さんは「ワタミのときは、右寄りの人までツイッターやフェイスブックで応援してくれた。ブラック企業への怒りがいかに広がっているかがわかった。こうした世論の力が解決を後押しした。労働運動を社会的に広げることが大事で、そのためにはメディアを駆使することが重要だと思っている」と語っていた。その日のイベントをビデオ記録していたのは、記録係の長崎広さん。「見てくれ。組合決定で新しいいいカメラを買ったんだよ」。ビデオカメラも新調して「たたかいとメディア」に力を入れている東部労組の姿勢が伝わってきた。


Created by staff01. Last modified on 2016-02-01 18:43:00 Copyright: Default

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