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LNJ Logo 渡部通信〜道徳と倫理を振りかざすファシズム
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<ファシズムとデマゴギーと道徳>

安倍政権は「戦争法案」を数の力で「強行採決」しました。
彼らの<ファシズム的体質>が現れたと言えます。
また彼らが法案を説明すればするほど
その<デマゴギー的性質>が暴露されました。
その安倍政権は今後<道徳>を非常に重視しようとしています。

戸坂潤は、『世界の一環としての日本』(1937年)の中の
<日本ファシズムの発育>という論文で、次のようなことを述べています。
今後の闘いの参考のために紹介します。

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 一般にファシズム支配にとってはデマゴギーは重大な役割を帯びている。
民衆の現実の利害感覚を無理に押潰して了うためには、
同じく刺激的で麻痺的な観念物であるこのデマゴギーが必要なのだ。
デマゴギーは最もセンセーショナルであることを必要とする。
それは民衆の無責任な瞬間的情緒と馬鹿な常識とに訴える。
処で最も幼稚な常識や感情は、
物ごとを何でも善し悪しで決めてしまう道徳判断だ。
子供はまず良い子か悪い子かを問題とする。
良いことと悪いこととを決めれば、子供の世界は秩序が立つ。
そこで民衆をして知らしめぬ方針を取る。
ファッショ勢力が、小児となったこの民衆にデマゴギー政策を適用する際、
社会を道徳と倫理で塗りつぶして見せるというやり方を採用するのは、
非常に賢明だ。各国のファッショはそれを実行しているのである。
日本も多聞にもれぬ。

 日本に於ける風俗風紀の検閲は、眼に見えて著しくなった。
単に思想言論の弾圧だけではない。これと直接には関係なさそうに
見える単なる風紀が、著しくやかましくなったのである。
なる程これは日本の風紀がそれだけ頽廃して来たからだとも云いわけ出来るだろう。
だがそれが之までの通念から到底耐え得ない程度にひどくなったとは、
どうしても受け取れない。
でこの現象は、日本の支配者当局の方がわざと倫理化して
道徳家振りし始めたということになるわけである。
倫理化や道徳振りを発揮するには、
現代の風俗風紀の弛緩頽廃をでも声高に吹聴するのが、
何より民衆の無知な常識に訴えるに効果があることは、
少し考えて見ると明白だ。
そこで風俗風紀は馬鹿々々しいまでにコセコセして取り締まりを受ける。
接吻映画・ダンスホール・レビュー・其の他其の他が
内務省からカットを受けている。

 道徳や倫理をファジズム支配が振りかざすことは、
大変賢明なことだ。風紀風俗は勿論道徳や倫理にぞくするのだが、
ファシズムによると一切の思想・科学・哲学・芸術・其の他が
又道徳なのだ。つまり思想にはよい思想と悪い思想との
区別があるだけなのだ。
思想の科学的批判などは問題ではない。
夫(それ)が「良い」か「悪い」かだけが問題だ。
かくて道徳振りと倫理呼ばわりによって、
国民の風俗と思想とが同時にうまく統御出来るというのが、
どこの国でも採用されているファッショの発明なのだ。
日本でも正にそうだ。

 日本に於ける反ファッショ的人民戦線が何でなければならぬかを
今説いている余白がない。実はその言葉や名称は何でもよいのである。
だがとに角、人民戦線たるべきものの目標の一つは、
このファッショ的道徳振りと倫理呼ばわりとの闘争だろう、
特に文化運動に於ける人民戦線的活動にとっては、
この目標は極めて重大な筈なのである。
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(『戸坂潤全集』第五巻、45〜46ページより)

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