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朴槿恵政権は民主労総弾圧をやめよ!〜日本からも声上げる

 韓国の朴槿恵政権がなりふり構わぬ労組弾圧を進めている。12月10日には、民主労総ハン・サンギュン委員長を街頭行動を指導したとして「騒擾罪」で逮捕し、組合事務所への家宅捜索を行っている。これは、労働法制の改悪に対してゼネストでたたかう民主労総への弾圧であると共に、朴退陣を求めて高まる韓国の民衆運動を圧殺しようとするもの。11月14日の民衆総決起大会に対しては、警察の高圧放水銃による乱射があり、500名以上の市民が重大な皮膚炎などを発症し、50名の市民が連行されている。そして集会参加者を「テロリスト」扱いする「覆面デモ禁止法」の動きなど、まるで軍事独裁政権時代にもどったような状況だ。これに対する抗議の声が国際的に広がっているが、日本でも労組や市民団体が声を上げた。12月25日には朴大統領宛の「抗議文」を発表。また1月19日には、大使館への抗議行動も予定されている。(レイバーネット国際部)  *逮捕されたハン・サンギュン委員長  *民主労総事務所への家宅捜索 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大韓民国 朴槿恵大統領 殿 駐日大韓民国大使 柳 興洙(ユ・フンス)殿

抗 議 文

 12月10日、朴槿恵政権が、民主労総のハン・サンギュン 委員長を、全く不当にも逮捕したことを強く抗議する。  朴槿恵政権は、ハン・サンギュン委員長が11月14日の 民衆総決起大会はじめ4月以降の一連の街頭行動を指導 したとして、全斗煥軍事政権後に初めての騒擾罪を適用 した。  これは、労働法制の改悪を強行する朴槿恵政権に対して ゼネストで対決している民主労総への弾圧であると共に、 民主主義を破壊し、民衆の生活を破壊している朴槿恵政 権の退陣を求めている韓国の民衆運動そのものを圧殺し ようとする弾圧である。  12月16日、民主労総は、政府推計でも現代、起亜、韓 国GMの自動車メーカーを含めた7万4千人が参加するゼ ネストを成功させた。しかし朴槿恵政権は、労働者の生 死を決する労働法制の改悪に反対するゼネストに対して 違法ストとして今後更に弾圧を行うことを明らかにして いる。  朴槿恵政権は、11月14日の民衆総決起大会を不法暴力デ モと非難した。  しかしその根本的原因は、光化門と大統領府近くに申告 した集会をすべて禁止し、その周辺一帯を巨大な車の壁 を設置して、交通を遮断し源泉封鎖したことだ。それに よって民衆総決起大会はもちろん、市民の通行さえ妨害 した。更にこれに抗議する集会参加者には、無差別にカ プサイシンの入った高圧の放水銃を、長時間膨大な量を 乱射し、多くのけが人を出した。これにより500名以上 の市民が水泡など重大な皮膚炎などを発症している。ま た50名の市民が連行されている。  集会とデモの自由は韓国でも憲法で保障されている市民 の権利だ。憲法裁判所は警察の設置した車の壁は違憲で あると判決している。  この過程で、カトリック農民会のペク・ナムギさんが集 会現場にただ素手で立っていただけなのに、高圧の放水 銃で至近距離から直撃され転倒し、今も昏睡状態である。 至近距離からの直撃は、放水銃の取り扱い規則に違反す る違法なものである。放水銃の威力を知りながら無抵抗 の一人の農民を危篤に陥らせたのだから未必故意による 殺人未遂だ。  また、集会後警察は、公企業と民間企業に公文を送り集 会参加者の情報収集をはかり、1531名を捜査対象に上げ、 そのうち現在までに731名を捜査している。  また、民主労総本部事務室と産別地域組織事務室など 8か所を押収捜索して、デモと関連のない物品をあたかも デモで使われた物品だとして展示公開し世論の歪曲をし ている。  更に朴槿恵政権与党セヌリ党は、催涙液を防ごうと一部 集会参加者がマスクや覆面をしていることを捉えて、デ モ参加者を「テロリスト」に例え、テロ関連法案と絡め てIS(イスラム国)のように顔を隠す覆面デモをできな いよう、に覆面デモ禁止法を作らなければならないと主 張している。これではまるで軍事独裁政権時代にもどっ たようだ。  我々は、労働者の国際連帯の立場から、民主労総を始め とする韓国民衆への弾圧に強く反対し、ゼネストをはじ めとする民主労総の闘いを断固支持するものである。 以上の立場から、重ねて民主労総を始めとする韓国民衆 運動への弾圧に強く抗議し、下記のことを強く求める。 1、民主労総への弾圧を中止し、ハン・サンギュン委員   長を釈放すること 1、放水銃の直撃で重体に陥っているペク・ナムギさん   の事態に対して、真相を究明し、謝罪すること。   責任者を処罰し、再発防止を約束すること 2015年12月25日 賛同団体:(2015年12月25日現在) 全国労働組合連絡協議会 国鉄労働組合 全統一労働組合 中小労組政策ネットワーク 全国一般労働組合全国協議会 神奈川シティユニオン APFS労働組合 アジア共同行動日本連絡会議 レイバーネット国際部 ATTAC Japan(首都圏) 戦争法廃止・安倍たおせ!反戦実行委員会 労働運動活動者評議会 沖縄文化講座 NO-VOX持たざる者の国際連帯行動 三里塚に緑の大地を・労働者市民の会 豊島文化社 日韓民衆連帯委員会 韓国良心囚を支援する会全国会議 日韓民衆連帯全国ネットワーク 本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS) 連絡先:東京都港区新橋6-7-1 川口ビル6F 全国労働組合連絡協議会 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

民主労総への弾圧に抗議する韓国大使館抗議行動のご案内

韓国大使館抗議行動 ●1月19日(火)pm2時から、 (最寄駅:都営大江戸線、東京メトロ「麻布十番」駅1番出口から6分) 11月14日韓国では13万人が参加し民衆総決起大会が行われました。 朴槿恵政権が推し進める、労働法制の改悪、歴史教科書の国定化、 セウォル号の真相究明問題、コメの輸入自由化、対北制裁解除の問題、 など民主主義の破壊と生活の破壊が限界に達し民衆の怒りが頂点に達 した結果です。 これに対して、この集会を禁止し源泉封鎖して、違法デモ、暴力デモとして 朴槿恵政権は、韓国民主労総をはじめとする民衆運動に対して徹底した弾圧を 加えています。一人の農民が高圧の放水銃の直撃により瀕死の重傷を 負い、今も意識不明です。 また民主労総ハン・サンギュン委員長を逮捕し、騒擾罪が適用されています。 しかし民主労総は、28日から30日に第5次ゼネストを予定し、更なる闘 う体制を整えています。 このような民主労総に対して連帯激励し、弾圧に抗議するために、 朴槿恵大統領と韓国大使館に抗議文を年内に送り 年明けに、韓国大使館への抗議行動を行おうと思います。 韓国大使館抗議行動 ●1月19日(火)pm2時から、 (最寄駅:都営大江戸線、東京メトロ「麻布十番」駅1番出口から6分) 多くの皆様の参加をお願いいたします。

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