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暴かれる429号弾圧法廷〜ドキュメンタリー映画『裁判所前の男』

       山口正紀(週刊金曜日・人権とメディア 2015年10月16日号掲載)

 *写真=最高裁前で抗議する大眄菊鵑気

 〈裁判所前の男〉大眄菊鵑気鵑魍个┐討られるだろうか。2006年以来、東京・霞が関の裁判所合同庁舎前で裁判のありようを厳しく批判し続け、その“報復”で刑事被告人にされて、実刑判決まで受けた人だ。

 私は本誌で11年以来、彼の裁判をレポートしてきたが、その闘いが映画になった。タイトルは、ずばり『裁判所前の男』。大發気鵑蛤枷十蠅旅極匹鮑気強く追ってきた松原明監督(ビデオプレス)が65分のドキュメンタリー映画に仕上げ、10月4日、川崎市内で開かれた「東京平和映画祭」で初公開した。

 「裁判所はでたらめ判決をやめてください」。映画は07年12月、大發気鵑裁判所前の路上に裁判のひどさを列挙したボードを並べ、マイクで訴えるシーンから始まる。東京の下町で生まれ育ったごく普通の庶民が〈裁判所前の男〉になったのは、借地トラブルをめぐる民事訴訟で、最高裁判例にも反するでたらめ判決を受けた体験だった。

 裁判所は目障りな大發気鵑稜喀に取りかかる。大發気鵑法屮メラ機能付き携帯」の庁舎内所持を禁じたうえで、10年8月、「携帯所持」を理由に庁舎から強制退去させた。11月、警視庁が「公務執行妨害、傷害」容疑で逮捕。強制退去の際、裁判所職員を殴ったとの容疑だ。そのウソは後に公判で暴露される。

 審理は一・二審とも、「429号警備法廷」で強行された。その実態を、映画はイラストと傍聴者たちの証言で暴露していく。傍聴者への執拗な身体検査、所持品の強制預かり。裁判長は(証人の声が)「聞こえません」と言っただけの傍聴者に退廷を命じ、それに抗議した傍聴者や大發気鵑砲癲崑狡遒叩廚鯱発。監督自身も強制退廷を体験した。

 実に奇妙な裁判だった。大發気鵑魴抻訥に告発した人も、法廷証言した「被害者」も「目撃証人」も、すべて裁判所職員。そして、それを「裁く」のも東京地裁・高裁の裁判官。これが憲法37条の「公平な裁判所」か。客観的証拠は何一つない。そうして懲役1年2月の実刑判決。しかも、判決を上回る約2年間も大發気鵑鮓留した。

 「憲法が通用しない裁判所」の実態が、初めて映像によって暴かれた。裁判所を「公平・公正な機関」と信じている人には、強いショックを与えるだろう。

 そんなシリアスなテーマ・内容にもかかわらず、上映会場には何度も大きな笑いが起きた。東京拘置所で不当な懲罰を受けた大發気鵑出所の夜、「今度は街宣に来ます」と言い、拘置所職員を困惑させる場面。上告棄却1週間後、〈裁判所前の男〉に戻り、「最高裁長官の腹の中はマックロケのケ」と替え唄を歌った挙句、「困ったなあ」と「寅さん」のように呟くラストシーン。大高さんのひょうひょうとしたたたずまい、辛辣な言葉が、姑息なヒラメ裁判官たちを嗤い、突き刺し、うちのめす。

 上映後、監督と大發気鵑あいさつ。裁判所と一体化したメディアも批判の対象になった。松原監督は「日本は三権分立していない。警察と司法が一体になっています。それをメディアがチェックしない。大發気鵑里劼匹ず枷修鮖碧.ラブの記者たちは全く批判しようとしなかった」と話した。大發気鵑癲屬海留撚茲鮓てもらえれば、裁判所がおかしいことを知ってもらえると思います。裁判官たちはまともじゃない。ものすごい悪。しかし、マスコミはその実態を知らせない」と訴えた。松原監督は「自主上映を中心に映画を広げていきたい」と言う。問合せはビデオプレス(電話03・3530・8588、メールmgg01231@nifty.ne.jp)へ。

*自主上映希望者はビデオプレスにご連絡ください。当面の上映予定は2016年1月15日(金)18.30〜スペースたんぽぽ(人権と報道連絡会主催)、1月28日(木)19.00〜東京ボランティアセンター(ビデオアクト主催)
大盪件のHP「デタラメ判決を正す」映画公式サイト


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