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怒髪天を衝く闘いを!〜戦争法案反対闘争の最終決戦を迎えて

                牧子嘉丸

 9月14日(月)の夕方、戦争法案を廃案にすべく4万5千人余の人々が手に手にペンライトをもって、 国会前を取り囲んだ。いよいよ今週が最大最高の山場であることはみんな知っている。また国会内の 情勢が不利であることも承知の上だ。

 しかし、不利だからといって、それがいったい何なんだ。かつて世界の民衆運動で不利でない闘いが 一度でもあっただろうか。みんな圧倒的に不利な状況でも立ち上がったのだ。

 1871年、敵ドイツが城門に迫っているときに、新政府を倒すことがいかに「絶望的な愚劣事」で あるかをマルクスは説いて、パリの市民・労働者の軽挙を戒め、警告した。

 しかし、3月18日に人々が立ち上がるや、今まで時期尚早論から断固この決起を擁護し鼓舞し続けた。 そして「異常に不利な歴史的条件」のもとに、怒髪天を衝く意気で闘ったパリ・コミューンの偉業を 「フランスの内乱」で描き、今日まで伝えたのである。

 コミューンの戦士たちは、決して特別な人たちではなく、ただ平和と自由を求めるパリの労働者であり、 市民であった。そして、不正を憎む正義感と祖国への真の愛を持った人々であった。

 今、戦争法案に反対し、民主主義を守ろうという闘いは、パリ・コミューンの闘争とはもちろん歴史的 にも社会的にも性格を異にはするが、パリ民衆の精神とまったく無縁ではないだろう。

 いやそれどころか、パリ・コミューン以降の世界の民衆運動はみなペール・ラシェーズで倒れた戦士の 末裔でもある。多くの先駆者の尊い犠牲のお陰で、現在日本では大衆闘争に参加して殺されることはない。

 しかし、いま闘わなかったら、必ず特高警察は復活し、自衛隊の国内治安対策は強化されるだろう。それ どころか、戦場で多くの人命が奪われるだろう。

 この1週間の闘いは未来に生きるための闘争だ。アベはアメリカとの血の同盟を欲している。日本人が 血を流してこそ真の対等な同盟というのがこの冷血漢の持論だ。こんな奴に誰一人の命も奪われてたまるか。

 「総がかり実行委員会」の指示のもとに総結集して、関東近県の人は国会へ、また各地の人はそれぞれの 地域でデモに参加して、まずこの5日間を闘いぬきましょう。そして、この闘いを写真やビデオやメモなど で記録し、それを記憶として次代に伝えましょう。民意に耳を傾けない自公・アベ一派に未来はない。


Created by staff01. Last modified on 2015-09-15 02:24:45 Copyright: Default

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