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LNJ Logo 牧子嘉丸のショート・ワールド(22)〜NHKってなんだ、いったい何なんだ!?
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    第22回 2015年7月29日

NHKってなんだ、いったい何なんだ!?


●NHKってなんだーその1

 NHKは7月15日の安保(戦争)法制特別委員会の締めくくり総括質疑をテレビ中継せず、「これほど関心の高い法案を無視して公共放送と言えるのか」(乙武洋匡)と批判され、「歴史的汚点を残した」(内田樹)断罪された。
 翌16日の本会議は中継されたが、衆院通過すると、「これで法案成立の公算は大きくなった」とテロップや解説で執拗に繰り返す。
 「どうだ。うるさく言うからちゃんと中継してやったろう。でも、法案は成立するもんねえ」と言わんばかり。懲りもしない、反省もしない、いったい、みなさまのNHKってなんだ。何なんだ。

●NHKってなんだーその2

 18、19日の夜、NHKスペシャルは「戦後70年ニッポンの肖像」と題して放送。第一夜は吉田茂VS岸信介で、両者がいかにも対立したようにみせかけている。同じ穴のムジナなのに、吉田に対し岸の方が米国からの自立を計ったように描いて、ちゃっかり孫のシンゾウまで映している。
 風見鶏評論家田原総一朗とNHK御用達の御厨貴が愚にも付かぬコメントをしては、無知な男女のアナウンサーがお説ごもっともとひたすら承っている。
 岸がCIAのスパイであったことなど口が裂けても言わず、「大衆の二、三歩先を行くのが真の政治家」などと、ただの売国、亡国の徒をさも大物のように持ち上げる。
 さっそく、翌日の日曜政治討論会で自民党の高村は、急落した支持率に対して「わが党は刹那的な支持率に惑わされず、いつもその先を行くことを誇りとしてきた」など、岸きどりで世論無視。自民党にエールをおくる、いったい、NHKってなんだ。何なんだ。

●NHKってなんだーその3

 7月20日、日本教育会館は1000人を越える観客で埋め尽くされた。「ジョン・ラーベ」の上映会だった。映画宣伝の記者会見で元ディレクターの池田恵理子さんはNHKの3大タブーとして、「従軍慰安婦問題」、「天皇の戦争責任」、「南京事件の真相」をあげている。つまり、NHKは世界では常識になっている事実を国内で永遠に閉ざそうとする国家の報道機関なのである。真実を葬り去る放送メディア、いったい、NHKってなんだ。何なんだ。

●NHKってなんだーその4

 NHKにも組合がある。日本放送労働組合という。いったい、この組合は何をやってるんだ。国民の声をきかず、暴走する権力にチェックもいれず、ただ政府たれながしの御用放送局に成り下がっているのに、なぜ組合員は声をあげないんだ。
 放送人としての誇りは、矜恃はないのか。なぜ組合はモミイ打倒に立ち上がらないんだ。ただ自己規制しているだけじゃないか。戦前のお先棒かつぎを忘れたのか。今、あらゆるところで、学生も労働者も市民もママも老人も立ち上がっている。それを垂れ流し的に映すだけの、NHKってなんだ。いったい何なんだ。

●NHKってなんだー結論

 NHKってなんだ。それは元祖公迷党だ。会長の意のままに追従し、暴走の歯止めどころか歯抜けになっても権力にしがみつく。
 NHKってなんだ。それは日本人にとっての宿便だ。いつまでも体内にあって、腐臭を放ちながら、絶対に排出されない。それは、日本人の俗人的偽善・お上へのへつらい・上意下達の番犬根性・権力者に逆らわない等の体質と心情をつくりあげてきた張本人である。

●じゃ、NHKってどうすりゃいいんだ。

 もちろんNHKには素晴らしい作品もある。良心的な番組もあれば、さすがと思わせる取材や特報番組もあるし、ドキュメンタリーもある。しかし、それがガス抜きになってはいないか。アベが進めてきた「秘密保護法」でもNHKは放送機関として抗ってこなかったし、今度の戦争法案の真実も明らかにしていない。ただ政府の代弁ばかりである。
 戦争か平和か、人が殺し殺されるというときに、客観的とか中立などということがあるのか。許されるのか。真実の報道をしてこなかったことが今日の事態に至ったのである。
 国民のみなさまの平和と安全より、政権の権力と自己保身が大事なNHKにこんどはオレたちが言うこと聞かせる番なのだ。しっかり監視しておかしな報道には猛抗議を!もっと国民の戦争反対と平和を求める声を放送しろ!とみんなで要求しよう。


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