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「思想が大衆の心をつかんだ夜」〜7.15強行採決糾弾の闘い

                    牧子嘉丸

 夕方から続々と押し寄せてくる人々のむれ。その表情は怒りにみちて、強い抗議の意思を 示している。いたるところに配置されたポリスたちは、その流れを分断・寸断し、平気で ウソを言っては規制し、追い返そうとする。また正門前の歩道には巨大なクレーンがたちふ さがって、人々の通行をおしとどめ、反対側の演説場所を見えぬようにしている。まさに 「虚構のクレーン」だ。

 しかし、そんなことで、この勢いを止められることができるか。抗議に押し寄せる人々で、 やがて歩道から車道にまでふくれあがっていく。そして「アベは辞めろ」の声は地鳴りのように 天地を響かせていた。熱気と怒りに包まれて、この闘いを続ける意志を参加者はコールで確認しあった。

 なぜ今これだけの反対の声があるのに、強行採決なのか。支持率がまだあるうちにやってしまえば、 どうせそのうち国民は忘れるだろう、という自民党幹部の判断があったという。こんな国民をなめきった ごろつき政治家が権力を握っているのだ。

 今回の強行採決で平和の党の看板を投げ捨てた公明党の罪は重い。それは犯罪的な公約破りである。 平和の敵を仏敵といいながら、政権与党に留まりたいためにその仏敵と手を組んだのだ。あの 公明党の提灯持ち、ご用評論家の佐藤優などはどう言い訳するのだろう。うさんくさい蘊蓄(うんちく) を得意げに語るこんな屁りくつ屋より、若者の直感からほとばしる叫びこそが心に響く。

 闘いは長期戦だ。諦めたら負けだ。意志沮喪こそが権力者の狙いである。ありったけの知恵と工夫を しぼり、闘志をもって闘おう。まさにハーツ・アンド・マインドこそが闘いを決めるのだ。 「思想は大衆の心をつかんだ時、真の力となる」というレーニンの言葉があるが、それを心底実感した 一夜だった。(2015年7月16日)


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