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東京・荒川に「戦争法案反対」の熱い風〜約400人が集う

 強行採決を目前にした安保法案に反対する集会とデモが7月12日午後、東京・荒川であ り、地域の人々ら400人余りが「戦争法案を廃案に」と声をあげた。

呼びかけたのは、オール荒川アクション実行委。2011年の福島原発事故以降、地元の 労組、市民団体、個人らが「脱原発」をスローガンに共闘関係を築いてきた。 真夏のような暑さが襲うこの日。荒川区役所を囲む荒川公園に、続々と人々が集まっ てくる。午後1時ちょうどに小集会が始まった。

 「平和憲法を守る荒川の会」の森本孝子さんは、「関連法案は、自衛隊を随時海外に派遣できるよう にする新法と、自衛隊法など10の現行法案を1本にまとめ、 一挙に成立させることを狙っている」。「私たちには良いニュースもある。安倍の支 持率が逆転していることだ」。「憲法学者の9割以上が違憲だと言っている。 何がなんでも採決をくい止めたい」と力を込めた。

■区議と市民が次々と発言

 民主党元東京都議の滝口学(がく)さんが、「戦争への流れを絶対に止めましょう」 と発言。 続いて荒川区議会議員が次々とマイクを握った。日本共産党荒川区議団の小林行男さ んは「国会周辺には連日多くの人が集まっている。廃案までがんばろう」と呼びかけ た。 せの喜代さん(無所属)は、「中国や北朝鮮は怖くない。平和な外交を尽くすべ きだ」。あらかわ元気クラブの斉藤ゆう子さんは、 「この先日本が独立国家として、どう平和に生きていくかと問うなかで、今回の法案 を廃案にしたい」と、沖縄の闘いも紹介した。

 東京清掃労組の組合員は、この6月に子供が生まれたばかり。 「この子の未来のために平和を求める。この法案をつぶしたい」と語ると共感の拍手 が起きた。 「生活と健康を守る会」の男性は、幼いころから父親に「戦争は絶対にやっちゃだめ だ」と聞かされて育った。 父は体型を理由に兵役を免れたが、男性はその信念を引き継いだ。「戦争と福祉は相 反するものだ」と指摘した。

都立高校教師の男性は、「何としてでも声をあげる。教え子を戦場に送らない。これ を実現したい」と話した。 荒川区職労書記長は、「これだけ大勢の人が集まるのは久しぶり。区役所はかつて、 区民に赤紙を配る組織だった。二度とそれを許してはならない」ときっぱり。教育現場からのアピールは、この後も続いた。

 一団は1時半ちょうどにデモに出発。区役所前の明治通りは右折できないため、庁舎 裏手から細い路地を抜けるコースが定着した。 議員たちが先頭になって横断幕を掲げ、沿道に向けて手を振っている。

太陽が容赦なく照りつける日曜の午後。だが、乾燥した風も強く吹きつけ、緑鮮やかな木々を大きく揺らし、身体を濡らす汗を心地よく冷やしてくれる。

「戦争する国、反対」 「子どもたちに平和な日本を渡そう」 「武力で平和は作れない」

色とりどりののぼり旗が翻り、コールはラップ調のリズムに変わる。

「違憲法案  ハイアン ハイアン」 「みんなの命を  マモロウ マモロウ」 「強行採決  ハンタイ ハンタイ」

地域に根ざした活動を続けてきた参加者は、歩道で出会う人々に、一緒に歩かないか と声をかけている。「あくまで体調を第一に」との気配りも忘れない。

梅雨明けを思わせる下町の商店街に、安保法案を廃案に追い込もうと、力強いコール が響きわたった。 デモ隊は都電通りを進んで解散後、町屋駅前での情宣活動に移動した。(Y)


Created by staff01. Last modified on 2015-07-12 20:54:31 Copyright: Default

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