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三人が釈放された!喜びにあふれたテント前〜5.28経産省前弾圧事件

 5月28日経産省の敷地に入ったとして逮捕されていた3人が、6月8日夕方、3箇所の警察署からそれぞれ釈放された。この日は午前に東京地裁で「勾留理由開示公判」があった。ここでも検事側はまともに答えられず、法廷終了後に「仲間を返せ」の声が一斉に上がるなど、不当逮捕への怒りが沸騰していた。検事側も「勾留延長」は不可能とみて釈放に踏み切った。午後5時半すぎ、3人が次々に経産省前テントひろばに現れると、仲間たち約70人が黄色いハンカチを振って出迎えた。抱き合ったり握手をしたり、喜びを爆発させた。釈放された火炎瓶テツさんは「不当逮捕であることは間違いないが、口を開けたマッコウクジラの口に自ら飛び込んでしまったことを深く反省している」と語り、「ありがとうという言葉で言い尽くせないほど、みんなに感謝している」と言葉を詰まらせた。

 個人やインディペンデントメディアの人たちが現場から、ネット中継していた。テント前は即席の「会見場」となり、「つらかったこと、よかったこと、取調について、不当逮捕と思うか」など、3人に対して次々に質問が飛びだした。かれらはそれらに丁寧に答えていた。中央署・丸の内署・東京空港署に分散留置された3人だったが、取り調べでも「あいつは過激だがお前はちがう」とか「お前はいい高校を出ている。他の奴とはちがう」とか、盛んに分断を図ってきたという。また「ネットではこう言われているぞ」など、不確かなネット情報が取り調べの道具になっていることも報告された。しかし、かれらは分断されることはなかった。釈放された3人はテント前でがっちり抱き合った。その回りには「幸せの黄色いハンカチ」を手にしたたくさんの仲間がいた。「不当逮捕」に連日抗議の声を上げたたくさんの人たちが動き、釈放を実現したのである。

 がんで闘病中の沖縄辺野古の山城博治さんも米軍基地にひきづり込まれて不当逮捕された人だが、3人のことをずっと心配していて、毎日「救援会」に電話をかけていた。そして、この日釈放が決まるとすぐに喜びと激励の電話を寄せたという。


  *門扉手前のこのエリアに入っただけで「建造物侵入罪」とされた

 記者は5月28日夜の事件があった経産省前で、釈放された人から当時の様子を聞くことができた。10名ほどが抗議の声を上げていたのは経産省前の歩道だった。しかし、警備員とのやりとりの中で、そこにあった50センチほどのバーを3人が踏み越えてしまった。そして門扉に近づいたことで「建造物侵入」とされた。けが人や器物破損もなく業務に支障をもたらす行為でもなかったが、経産省が「被害届」を出しそれに基づいて警察が逮捕した、という状況だった。以前は「反原発の座り込み」をした場所でもある。今回の件は、明らかに活動家を狙いうちにした「作為的逮捕劇」だった。(M)

動画(3人が戻ってきた!7分37秒)

↓三人が返ってきた

↓火炎瓶テツさんは「田中正造」のTシャツ姿だった

↓黄色いハンカチを振って出迎えた

↓「言葉にできない…」。思いを振りしぼるように語るテツさん

↓喜びのコールを上げる

↓3ショットで記念撮影

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↓午前の「勾留理由開示公判」東京地裁前での集会。33席の傍聴席に100人近くの人がやってきた(以下の写真=ジョニーH)


Created by staff01. Last modified on 2015-06-09 15:41:32 Copyright: Default

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