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ろくでなし子さん裁判はじまる
 〜シンポジウム「ワイセツって何ですか?」報告

        大山千恵子

 4月16日 (木)18時30分から日本教育会館で、ろくでなし子さん初公判報告シンポジウム「ワイセツって何ですか?」が開催された。4月15日に東京地裁で行なわれた、ろくでなし子さんの初公判を受けた報告集会。ろくでなし子さんは昨年2度にわたり逮捕され、2度目の逮捕では逃亡や証拠隠滅の恐れがないにもかかわらず、23日間も勾留された。ろくでなし子さんの裁判を通じて「ワイセツとは何か」「表現の自由」を考える趣旨で開かれた。

 開会あいさつは、平井康嗣「週刊金曜日」編集長。「世の中には3種類の人々がいる。法律を清く正しく守るひと、反抗するひと、とらわれないひと。良い意味で子どものような自由人と言うことか。それが、ろくでなし子さんタイプ」。芸術家だね。

 まず、ろくでなし子さん弁護団が、各分野について解説する。なんと7人中6人が駆けつけている。藤元達弥弁護士(実はミュージシャンでもある)は起訴された3件について、初公判の概要を説明した。なし子さんの意見陳述では「私のアート作品は、『わいせつ』ではありませんので、私は無罪です」と主張した。陳述書は全文が公開されてるので、ぜひ読んでね。
http://www.bengo4.com/topics/2967/

 検事が証拠品を木の箱にいれ風呂敷に包んでもってきて、傍聴人に見えないようにしていたとのこと。弁護人が異議を申し立てたが、裁判所も検察側のやり方を認めた。ちなみに、被告人も検事も裁判長も女なんだ。

 歌門彩弁護士は、ちょうど事件のときに刑法175条を考えていたんだって。この日きた6人の弁護団のなかの紅一点。山口貴士弁護士は、「週刊金曜日」の読者を意識してか「左翼はあまり好きでないが」と挑発モード。じゃあ鈴木邦男は左翼なのか、尊皇家? 国家主義者? 佐藤優はどうなんだという思いがよぎったが、なし子漫画の「ツンデレのデレ無し」のひとだな。ワイセツ関連、CG児童ポルノ刑事裁判の動向などについて説明。

 南和行弁護士は、もともとなし子さんのファンだった。彼女の作品を見ると明るい気持ちになる。逮捕されたと知って、大阪から接見に駆けつけたんだ。この日も、わざわざ大阪から来たよ。

 須見健矢弁護士は、当番弁護士で初めて彼女と接見、受任、そして年長ということもあり弁護団長。森本憲司郎弁護士は11月の勉強会から参加。欠席した中森麻由子弁護士以外の6人の弁護団が、全員が分担して報告をしたわけだ。好ましいチームワーク。

 一番前の席GET癖のわたしは、ろくでなし子さんの隣にいたのだが、休憩時間に単行本『ワイセツって何ですか 「自称芸術家」と呼ばれた私』の購入者に漫画を描いていた。じょうず、あたりまえだ漫画家だもん。さらさらさら、すっすっすの似顔絵。あー、わたしも本を持ってくれば良かった。

 DVD「まんボート」製作の小品を上映。3D製作やらボート進水式やらの楽しい体験過程。ヨハン・パッヘルベルで笑ったのは初めてだわ。

 現代美術家、文筆家の柴田英里さんとの対談(写真上)。美術やフェミニズムなど多岐の話題に及ぶ。笑いが何度も起こる。裁判のあとの記者会見で、いつものように「まんこ」人形を飾ったら、テレビはぼかして放映したと。クレームに怯える自主規制か。対談内容については弁護士ドットコムニュースを参照してね。
http://www.bengo4.com/topics/2989/

 質問は3人。最初は、こどものようななし子さんということと刑事裁判上コーディネイトをどうするのか。山口弁護士が縷々答えていた。くだんの「ツンデレのデレ無し」調。2人めは、勾留理由開示裁判を傍聴しようとして抽選に外れた。第一回公判でも「週刊金曜日」組8人が外れたくらいなので、大きな法廷を求めることはできないのか。これは、わたしの要望的質問。3人めは、証拠を木箱&風呂敷で包むのは如何なものか。確かに「イレギュラー」だと。

 閉会あいさつは、北村肇「週刊金曜日」発行人。「まんこちゃん」ぬいぐるみを抱えて現れる。被害者のない事件によって、肉体や精神を管理下におきたいのではないか。権力は笑いが嫌いなんだ、ふむ。詳しい報告は、とうぜん次号の「週刊金曜日」に載るだろうから楽しみにね。(おおやまちえこ 救援連絡センター・運営委員)


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