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News Item 0117shinya
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1.17「女の平和」国会ヒューマンチェーン・shinyaさんの写真

*録音状態が悪かったため全部を紹介できませんが、以下三人の発言を紹介します。

↓在日本朝鮮人人権協会の金静寅(キム・ジョンイン)さん

「私は在日二世です。私たち在日朝鮮人はいま、ヘイトスピーチに象徴されるように、在特会などによる暴力的な民族差別にさらされています。『朝鮮人殺せ!』という、聞くに堪えない暴言を絶叫しながら、白昼堂々街中ねり歩く街宣抗議が日本全国でくり返されています。京都の朝鮮普通学校では襲撃事件が起きています。みなさん、『死ね!朝鮮の女はレイプしていい!』、そんな暴言を突きつけられる私たちの気持ち、心がどうなるか、想像して欲しいです。最近、とても危険を感じています。なぜそんな露骨な差別が、街中を闊歩するようになったのか、そこをよく考えてみる必要があると思います。
 みなさん、覚えておられますか。日本政府が朝鮮民主主義人民共和国に制裁処置を執っていることを。2006年の第一次安倍内閣のときに始まり、現在に至っています。共和国政府への制裁というものの、実際には私たちの生活を直撃するような形になっています。多くの在日の会社が倒産しました。破産に追いやられました。本名で仕事が出来なくなったり、就職の内定を取り消される、学校でいじめられる、そういう風に私たちに大きな影響を与えたのです。また病気の親戚を見舞うために、あるいは家族に会うために共和国に行くことさえも、非常な不自由を強いられています。それだけではありません。日本全国の地方自治体では、朝鮮学校への補助金を廃止する動きが拡大していて、朝鮮高校には未だ無償化制度が適用されていないのです。2012年12月末、いまの安倍政権が再び誕生したとき、安倍さんが真っ先にしたことは何かご存じですか。朝鮮高校が無償化制度から排除されるようにしたのです。自ら基本的人権である子どもの教育を受ける権利、植民地支配という歴史的背景を背負った朝鮮の子どもたちから、教育を受ける権利を奪ったのです。本来なら政府が率先して差別を解消すべきなのに、自らが差別をする、その上からの排外主義こそがいまの在特会などの下からの排外主義を産み、そして育んでいるのではないでしょうか。在特会の結成は2006年、第一次安倍内閣の発足の時期と重なります。それは単なる偶然でしょうか。
 安倍首相は今まで、「美しい国」「威信を取り戻す」そういうスローガンを掲げて戦争の出来る国づくりを進めてきた人です。拉致問題解決を掲げた政界や私たち在日朝鮮人への権利制限も、「北朝鮮の脅威」を煽り、朝鮮半島の緊張をつくりあげ、戦争を準備するための政策の延長線上にあるといえます。いま特定秘密保護法が採択され、集団的自衛権の行使も現実になろうとするなか、かつてナチスがユダヤ人に行ったように、私たち在日朝鮮人も、いつかどこかに強制収容されてしまう、そんな心配をしています。極論かも知れませんが、今の日本社会にそういう勢いがあると思います。この戦争前夜のような状況を変えるため、まずは朝鮮半島と日本の間で平和をつくることが何よりも不可欠です。そのために一日も早い国交正常化、これを実現しなければならない。私たちは日本で生まれ、育ち、そして地域になじみ、日本の友人たちと共に暮らしてきました。その友人たちと反目し合ってはならない。みなさん力を合わせて平和を勝ち取っていきましょう」

↓福島原発告訴団団長の武藤類子さん

「赤の色が持つ強烈なアピール力、とても力強い感じがしています。まるで女たちの怒りの炎が、国会を取り囲んでいるようです。福島原発事故の被災地と戦場は同じです。ミサイルや機関銃はありませんが、ばらまかれた放射能によって、じわじわと命と健康が脅かされます。原発事故前はなかった放射能のある所へ、大丈夫だから帰って来てと言われます。動物たちや山の木々も犠牲になります。心や暮らしや環境や人生が壊されていきます。国を挙げての安全プロパガンダが真実を見えなくさせます。怖いという、本当のことを言う口が封じられます。逃げる者は裏切り者と言われ、残って抗う者は叩かれます。事故で職を失った被害者やホームレスの人々、自分が何とかしなければならないという使命感を利用された若者たちが、被曝労働にかり出されていきます。原発や兵器を売る企業は、放射能の除染やゴミの焼却場で再び利権を得、被害者はその餌食となります。事故を起こした者たちの責任は問われません。原発事故の被災地は戦場と同じです。私たち市民は国家の駒ではありません。私の命は私のものです。殺すのはイヤだ、殺ろされるのはこわいよと、泣きながら叫びましょう。私たち女性は基地も原発もいりません。飢えも暴力もレイプもいりません。欲しいのは一人ひとりが大切にされる、あらゆる命が尊ばれる世界です。赤く燃える炎となって国会を取り囲みましょう。日本中にこの炎を広めていきましょう」

↓沖縄から参加した宮城晴美さん

「沖縄では戦後、九ヶ月の赤ちゃんからお年寄りまで、どれだけ大勢の女性たちが米兵にレイプされたか分からない。20年前、小学校6年生が3人の米兵に拉致されて、レイプされるという事件が起こりました。その翌年、橋本総理大臣は普天間基地を返還すると約束しました。ところがその実体といいますのは、老朽化した普天間をなくして、より機能を強化した基地を辺野古に造るというもので、今もつづいています。長い間、沖縄の人たちは基地反対闘争を整然と戦ってきました。ところが今までは、沖縄の人たちの敵は日本政府です。沖縄は無人島ではありません。140万の人間が生きています。どうぞ、ゆめゆめお忘れの無いようにお願いします」


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