

〔レイバーネット国際部・I〕
香港のオキュパイ・セントラルで学生リーダーの一人と称される弱冠17歳のジョシュア・
ウォン(黄之鋒)君に対する、メディアによる誹謗中傷が行われています。
香港の親中派メディア「文匯報」は、学生の授業ボイコットのピークである9月25日、一
面トップ記事で「黄之鋒に『アメリカの背景』大暴露」「外部勢力は3年前から 政治的
スターに押し上げた複数のルート」というような大見出しと大写真で報道しました。
↓これです。
http://m.wenweipo.com/newsDetail.php?news_id=YO1409250001&category=paper
証拠もないひどい内容ですが、情報だけは広がってしまいます。黄之鋒君は、この記事を
事実無根であるという声明をfacebookにあげています。
https://www.facebook.com/joshuawongchifung/posts/706389776120200
以下、その声明の翻訳です。
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黄之鋒 Joshua
9月25日 2:46
個人声明:「文匯報」紙の報導は事実無根
中高生の授業ボイコットの前日、街頭でチラシを配っていた学友が中年男性に拳を振り上
げられて襲撃されたが、「文匯報」紙では「黄之鋒に『アメリカの背景』大暴露」という
大見出しの記事を一面トップで「報道」した。「報道」の重点は以下の通り。
1、アメリカ商工会議所が僕の家族全員をザ・ベネチアン・マカオ・ホテル[マカオの超
高級ホテル:訳注]に招待した。
2、アメリカ駐香港領事と僕の父親と余若薇[公民党党首:訳注]と何度も会った。
3、アメリカの香港駐在機関の教育担当員Tin Daltonと僕が会食した。
4、米国民主基金会とアメリカのある勢力がそれぞれ10万米ドルと160万香港ドルを僕に
活動費として援助した。
5、アメリカ政府が僕を米軍艦に招待して、海兵隊員から格闘術を教えてもらい、虚弱体
質は「充電」され「屈強」になった。
6、民主基金会は、もし僕が起訴されたら、アメリカ留学の費用を全額補助することを約
束した。
黄之鋒は謹んでここに事実を明らかにします。この報道に引用された「ネットユーザーの
内容」は全くの虚構であり、完全に100%事実無根です。僕はこれまでいかなるアメリ
カ商工会議所、領事、役人のことも知りませんし、それゆえ彼らとのいかなる接触もあり
ませんし、また「米国民主基金会」なる組織のことを聞いたこともありませんし、軍艦を
見学したこともないことを、全人格をかけて保証します。「海兵隊員に格闘術を教えても
らった」という噂にいたっては、親中派の人間でさえもおそらくは信じることができない
ことです。
金銭面については、僕はこれまでいかなるカンパも受け取ったことはありませんし、学民
思潮も個別の巨額のカンパを受け取ったこともありません。それは組織の自主性を失うこ
とを避けるためであり、すべての財政項目については会計士が処理しており、財政面での
独立を保証するものです。
メディアは、確かな証拠をもとに「報道」すべきであり、全く事実無根のネット上の情報
をでたらめに引用すべきではありません。「文匯報」自身も「ネットでこの情報が暴露さ
れているが、今のところ相応の証拠があるわけではない」と述べているではありませんか
。メディアは無意味で無茶な誹謗をしないようお願いします。今回の「報道」はほとんど
SF小説のようです。
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Last modified on 2014-11-21 05:25:28
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