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沖縄からの叱咤激励〜「戦争への道をゆるさない東京集会」に1900人

10月17日、「戦争への道をゆるさない東京集会」が日比谷公会堂に1900人を集めて開かれた。集会のメインは前泊博盛さん(沖縄国際大学教授・元琉球新報論説委員長/写真)の講演だった。ジャーナリストらしい豊富な知識と鋭い分析力で安倍政権の虚偽性を批判した。「日本政府は危険な米軍基地と原発を、沖縄・福島など地方に押しつけてきた。そして事故が起きても、都合が悪いことはすべてなかったことにする日本政府。沖縄や福島は二等三等の国民で、東京だけが一等国民なのか」。前泊さんは都会と地方の間につくられた「心の中の差別」が政権に利用されていることを指摘し、安倍自民党政権を選んだ国民の責任にも言及した。

前泊さんの講演は約45分で、ユーモアを交えながら、過去から現在、そして世界情勢など多岐にわたった。「集団的自衛権で安倍首相が想定するアメリカ軍を守ることなどありえない。世界最強の軍隊を攻撃する国はない。それより大量破壊兵器があるというブッシュのウソで戦争を引き起こされ、10万人のイラク人が殺された。誤報で人が殺されたのだ。日本も派兵して協力した。そうした間違った歴史をきちんと総括すべきだ」。

「イラク問題もいまのイスラム国をみれば、軍事力は軍事力を生むだけで何も解決できないことは明らか。日本は外交官も少ない。自衛官ではなく外交官を増やして外交力を高めることだ」。そして、講演の最後を沖縄問題で締めた。「人権も生活権も奪われた米軍統治より、憲法がある日本のほうがましだと思って沖縄は日本に復帰した。しかし日本では憲法はないがしろにされていた。沖縄の人たちは酷い目にあってきたからこそ憲法の大切さを知っている。また人権や生活権や民主主義は、与えられるものではなく奪いとるものだということを知っている。そうした認識に立って、基本的人権・平和を一緒に勝ち取っていこう」と呼びかけると大きな拍手が起きた。前泊さんの講演は、日本の労働者・市民への「叱咤激励」でもあった。

この日の集会の主催は「戦争をさせない東京1000人委員会」で、東京の労働組合が中心になって取り組まれた。演壇の脇には、全労協・国労・東水労・全統一・全国一般なんぶ・ゆうせいネット・東学などの組合旗が掲げられていた。また、連帯の決意表明として、二瓶久勝共同代表(壊憲NO!96条改悪反対連絡会議)・纐纈朗議長(東京全労協)の発言があった。(M)

↓「市民と労働者の力で安倍退陣に追いこむ運動をつくろう」と呼びかける福山真劫・平和フォーラム代表


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