本文の先頭へ
LNJ Logo 根津公子の都教委傍聴記(10/9) : 都教委またまたFさんの傍聴を拒否〜乙武委員の問題提起も無視
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1009nezu
Status: published
View


●根津公子の都教委傍聴記(2014.10.9)

都教委またまたFさんの傍聴を拒否〜乙武委員の問題提起も無視

定例会傍聴の受付入口に着くと、久しぶりにFさん(左)が来ていた。しかし、傍聴受付をさせてもらえず、定例会担当の教育施策課長から「(都教委HPの“告知”が)誤解を与える表現であることは申し訳ありません。でも、誓約書にサインしてもらわないと傍聴できません」と言われていた。「誓約書サインはできない。『申し訳ない』というならば、傍聴させてくれ。委員長に(F氏)を傍聴させていいか聞いてきてくれ」とFさんが言っても、担当課長は「できません」。その時は、課長の表情がこわばった。自分の失態を上司(?)に知られたくないのか、何かを恐れているように私には感じられた。この課長だけではなく、これまで、どの職員の対応からもそれを感じてきた。高速道路料金まで使ってきたというのに、結局Fさんは傍聴を拒否された。私は帰宅後、Fさんが退場させられた時の傍聴記録を読み返して、都教委のやりたい放題に、改めて怒りが込み上げてきた。

Fさんが木村委員長から退場命令を受けたのは、1月23日。この日、傍聴者は受付窓口に行って初めて開始時刻の変更を告知された。1月9日の定例会の終わりに、担当者が「次回は1月23日、10時から」と告げていたにもかかわらず、9時30分開始だと。私は早くに行っており、警備職員が教えてくれたから間に合ったものの、そうでなかったら、傍聴できないところだった。Fさんは定例会の部屋に入るや、開始時刻変更の理由を質したのだった。明らかに瑕疵は木村委員長にあるにもかかわらず、委員長は説明や謝罪をするどころか、質問をしたFさんを「議事妨害」をしたとして退場させたのだった。木村委員長の逆切れに対し、他の教育委員も、事務方も、木村委員長をたしなめることはなかった。私は当日になっての開始時刻の変更及びFさん排除に納得できなかったので、比留間教育長、木村教育委員長、各教育委員、教育施策課長宛に「質問と謝罪要求」書を出したが、とうとう、返事は来なかった。

これまで木村委員長によって「議事妨害・退場」とされたのは、傍聴者が好き勝手に意見を言ってのことでは断じてない。あってはならない議事運営に対して、質問、意見を一言ことばにした、ただそれだけでのことである。一例をあげれば、実教出版社の高校日本史教科書を選定・採択させないことを決めた議案では、その決め方は、公開の教育委員会で議論し決定したのではなく、事前に密室で決定し、公開の定例会では木村委員長の指示のもと、事務方が決定事項を読み上げるというものだった。傍聴者は、各教育委員の意見を聞く権利を根底から否定し、侵害されたから質問し、ささやかに異議を声にしたのだった。   退場命令の件は木村委員長だけでなく、教育委員全員にかかわる問題である。一人ひとりに、猛省を求めたい。  

■発言をめぐって、しっかり論議してほしい

さて、今日の議題は、非公開議案が校長の任命2件と教員の懲戒処分4件。公開議案は、〕菁度の高校1年生の募集人員等について ⇒菁度の特別支援学校高等部1年生の募集人員について F段面筏状に関する規則の一部を改正する規則の制定についての3件。

,蓮中学校卒業者の減少に伴い、高校の募集学級の増減を行うもの。

△任蓮⊇∀を目的とした、募集人員を定める学校・学部・学科と募集人員を定めない学校・学部・学科についての提案。「上限を定めなくて施設が足りなくなることはないのか」と乙武委員。対する事務方の答弁は「厳しい状況だが、全員就学のために上限は定めない」。乙武委員は「わかりました」で、それ以上の発言はしなかった。
養護学校から特別支援学校に名称が変わったのが2007年度。その前年から、普通の小中学校では、「手のかかる大変な子はいませんか」と特別支援学校に編入させるべき子どもを報告せよとの調査が頻繁に行われた。それによって、それまで以上に、「お子さんに合った学校」を半ば強制的にすすめられ、応ぜざるを得なくなった保護者・子どもは多い。地域の学校で育てたい・育ちたいという願いが奪われてきたことにより、特別支援学校が満杯になっているのでもある。しかし、その現実には、都教委の方針とは異なるからか、どの教育委員も触れない。

は、1988年に文部省が定めた教員の特別免許状制度の活用が進んでいないからとして、昨年12月と今年6月、文科省は各都道府県教委に対し、特別免許状の積極的な授与を促進するよう指針を作成し、対策を取るよう依頼。それを受けての提案だった。促進するために、授与手続きを簡素化し、授与の機会を年に2回から3回に増やす、そのための規則改正というもの。東京では、2005年度に「看護」の教科で3件の授与があったのみ。特別免許状の必要性がないということなのだ。

竹花委員は、「何を議題としているのか。文科省の言うことを鵜吞みにしてはいけない。特別免許状の要綱を定める際に、必要性について検討する意味があるのではないか」と発言。しかし、それ以上の発言はなく、議案は承認された。「鵜吞みにしてはいけない」との竹花委員の発言には頷けた。だが、氏は「鵜呑みにさせる」教育を都教委がしていることの問題には気付かないのか。

教員の免許状は一般には普通免許状である。特別免許状は「教員免許を持っていないが優れた知識経験等を有する社会人を教壇に立たせるため、担当する教科の専門的な知識経験又は技能を有し、社会的信望と教員としての熱意と見識があるものについて、雇用者の推薦により授与する」と謳う。今ここにきて、文科省がこのことを問題にしたのには、意図があるのではないだろうか…。

議題が終了したところで乙武委員が発言した。「今後の議題として教員評価について取り上げてほしい」「いじめ問題が解決できない要因として、≪いじめが起こらないように、いじめが起きたときどうするか。いじめをなかったことにするのか≫がある。いじめが教員評価の際の減点(システム)になるのか、気になっている。」(主旨)と。

この発言に対し、どの委員からかはわからなかったが、「それをやったら時間がかかる」というような一言があった。そして、議題にしようともしないとも次の発言や確認はなく、閉会となった。

乙武委員の議題要望の発言、竹花委員の「鵜呑み」発言をめぐって、しっかり論議してほしかった。異なる意見を擦りあわせることによって議論が深化し、問題が見えてくるはずである。

「月2回、30分から2時間程度話し合」い、「教育委員長52万8000円、教育委員43万2000円の月額報酬」(2011年8月25日毎日新聞)を手にする教育委員。定例会の運営や審議に民主主義を徹底させるよう働いてもらいたい。


Created by staff01. Last modified on 2014-10-10 14:55:07 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について