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「史上最大の環境破壊」リニア中央新幹線はいらない!〜静岡で市民集会

2027年に開業予定されているリニア中央新幹線。すでに建設が決定している中で、静岡市の市民が反対運動を盛り返す勢いを見せている。

 静岡市で9月25日に開催された集会には、およそ100名の市民が各地から結集。リニア建設にともなう様々な問題を再確認し、今後の反対運動の方向性を話し合った。

 静岡市では南アルプスを守るべきだとの声が高まるとともに、田辺信宏市長が「国民的議論を巻き起こしたい」と語っていることが報告された。6月には南アルプスがユネスコのエコパークとして登録承認されたことを盾に、リニア新幹線がもたらす環境問題を世界的にも訴えていく予定だ。

 「史上最大の環境破壊」と呼ばれるリニアの建設は、南アルプスの地下を22キロ走ることになっており、電力供給のための原発再稼働や電磁波以外にも、トンネル工事によって毎秒2トンの水が減少することや残土の処理など、周辺地域にもたらす重大な問題をはらんでいる。

 集会では、国連生物多様性の条約10年市民ネットワークの坂田昌子さんや山岳写真家の白旗史朗さんらが講演。坂田さんは、日本は近海に世界一多様な生物がいることや世界二位の森林率を誇ることなど、国際社会にとっても国内の環境保全が重要な位置づけとなっていることを解説。「日本が生物多様性のホットスポット」だということを、より多くの市民に伝えていく必要性を訴えた。

 2010年には愛知で第10回生物多様性条約会議(COP10)が開催され、日本政府がホスト国としての主導権を発揮して環境保全を努める20の数値目標がたてられた。2年ごとに開催されるこの国際会議は、10月に韓国がホスト予定。坂田さんの市民ネットワークや日本の環境NGOとともに、静岡市でリニア建設反対を呼びかける市民らも参加し、国際社会の代表に訴える予定。(松元ちえ)


Created by staff01. Last modified on 2014-09-27 13:33:27 Copyright: Default

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